富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

東京五輪まであと27日


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まるで冗談のやうな香港市役所高層人事異動。林鄭市長の任期があと残すところ1年で(林鄭は一昨年の夏はもう弱音で行政長官など辞めたいと言つてゐたのだが)こんな時期に。市役所No.2の政務司長は張建宗(Matthew Chang)が辞職で保安局長・李家超がそれを襲ひ保安局長には香港警察トップの鄧炳強を抜擢。李家超も香港警察出身で完ぺきに警察都市化。香港警察のトップとなつた副処長の蕭澤頤は見た目は温和さうだが一昨年の抗争鎮圧で理大抗争での鎮圧を学長らに迫り効率良く目的達成で成績を上げる辣腕。李家超など困り顔で記者会見でも同じやうな空虚なコメント繰り返すのでダメと烙印押されて名前が比卡超(ピカチュー)に似てゐるので李卡超とあだ名され嗤はれてゐたわけで、あれがまさか政務司長にならうとは。


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これまで政務司長は歴代、香港政府のAO(上級公務員試験合格の政務官)で例外は商界出身の唐英年たゞ一人。警察出身は李卡超が初めて。あと1年、マシューとならなかつたのは見せしめ人事でスケープゴートか。一昨年の抗争鎮圧で警察の暴力過剰を市民に対して謝罪してしまひ警察から非難轟轟でリンテイも覚悟決めての鎮圧政策で煮え切らぬマシューは置いといても害はないが、それなら見せしめに事実上の更迭とした方が市役所の公務員全体に効果的と判断だらう。

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これは2017年に香港祖国復帰20周年記念で中国の空母「遼寧号」が香港寄港のとき、それを視察したマシューがお祝ひのコメントすべきところ「このたびは遼寧号が国を離れて最初の外地訪問が香港で」と失言したときのもの。なかなか可愛い伯父さんである。


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尊子は政治漫画で中共の神経を刺激し続けてきたが蘋果日報停刊でも明報の連載は続いてゐる。この3コマ漫画は長期連載の「乜議員」でこの回は忖度ばかりの乜議員が立法会で規律部隊(警察など制服組)の給与5割増を提案。「はぁ、5割?なぜだ」と問はれ「蘋果日報も停刊、立法会もみんなお友だちばかり、この機会は逃せない」と説明すると「だから、なんで5割だけなんだよ」がオチ。国安法には停職しないが、もうぎりぎりだらう。 

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「中国の姿や考えが世界に正しく伝はつてゐない」との認識から「信頼され、愛される中国のイメージを作り出さねばならない」と対外宣伝に力を入れるやう習帝からの指示。中国は人権もきちんと保障されてゐると「中国共产党尊重和保障人权的伟大实践」白皮书 の発表。

100年来,中国共产党坚持人民至上,坚持将人权的普遍性原则与中国实际相结合,坚持生存权、发展权是首要的基本人权,坚持人民幸福生活是最大的人权,坚持促进人的全面发展,不断增强人民群众的获得感、幸福感、安全感,成功走出了一条中国特色社会主义人权发展道路。

昨日はエコノミスト誌で中共結党100年の特集記事を読んだがFTの週末版も同特集で中共の未曾有の混乱と統制の繰り返しによる偉大なる存続を分析してみせてゐる。

Chaos vs control: China’s communists and a century of revolution via @FT https://t.co/rmejJgVf46

For much of the past 100 years of CCP history, power struggles among its elite had little impact on the outside world. But now China is the world’s biggest trading nation, a crucial source of investment and technology as well as home to about a fifth of humanity. Future episodes of the type of disorderly change that has so often sullied the annals of CCP history could plunge the wider world into crisis.

やはり注目は習帝退位か権力失墜の場合の党の不安定が世界に及ぼす影響。中共は本当にもう際どいところまで来てゐる。

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今日の水戸芸術館でのパイプオルガンのマチネ、奏者は尾崎麻衣子さん。航空管制官でパイプオルガンに出会ひ芸大に学ぶといふ異色のオルガニスト。コロナ禍で聴くバッハは深いものがあるがバッハの当時はペスト流行で教会の外には埋葬も間に合はぬ死体累々で教会には死臭すら漂つてゐたといふ。そこでこれをオルガンで聴いたら……。


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何だかすつかり花椿男子になつてしまつた。香港では資生堂製品はとても高かつたので日本で定価で買へるのが何だかありがたいとすら思ふ。並行輸入品とか通販で安くも買へるがデパートの売り場でなら資生堂のポイントも貯まるし販売員と懇意になると試供品とかたくさん貰へたり。それにしても整理箱に更に小さな間仕切り設けたりはアタシもほんとビョーキ。


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“Garlic lover, I am”である。家人はニンニクを2玉みじん切りにしてオイル漬けにして冷蔵庫に寝かしてゐる。ギリシャのワインを初めて飲んだが素朴な味が料理の邪魔をせず意外とイケるかも。


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俳優・李麗仙さん逝去。アタシにとつては大河ドラマ『黄金の日々』のお仙。当時の堺の自由都市に憧れたものだつた。座頭市のテレビドラマの方が早かつたか?と思つたが1978年で同時期だつた。

▼茨城弁はむづかしい。昨年春何十年ぶりに故郷に居を遷し水府で茨城弁が昔より強まつた?と思つたが、そんなことはないといふ。昔から。たんにアタシが旅居の身で茨城弁に耳が馴染んでゐないからなのか。それでもやはりむづかしいのは音よりもむしろニュアンス。

①これ着てみっけ?はShall I~?なのかShall we~?なのかWill you~?なのかがわからない。

②これ食べないのけ?は「なんで食べないの?」と不愉快に言われているようだが「食べれば?」で好意的であったりする。