富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

NHKスペシャル「香港 市民と“自由”の行方」


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(大公報)香港で就職難と若者の失業の深刻さ。5万人が「外賣仔」。茶餐庁のデリバリーで糊口を凌ぐといふ。(蘋果日報)雨傘からの民主化運動家の「王叔母さん」は深圳にも住居あり深圳で公安に身柄拘束され2年間の過酷な取り調べ。

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朝風呂。半身浴もさすがに上半身が肌寒く手桶も必要かと思つて入手したのはケロリンのもの。水府の旧市街は商店街も壊滅的な上に(コンビニは辛うじて点在こそするが)超級市場だとか電球一つ切れたときの街角の電気屋とかスリッパ一つ売つてゐる雑貨屋や金物屋が不便。大工町のといふと広いが(旧町名でいへば)藤坂町と信願寺通の角にサンユーといふ超級市場があり支店名が「まちなか」だが旧市街の住民にとつてはライフライン。多少郊外で自動車があれば生活も方便だが旧市街に取り残されたのは老人ばかりで今朝初めてサンユーに行くと本当に傘寿は優に超へた年寄りばかり。昔であれば家族が世話をしてくれ商店街も賑やかで近所の八百屋でも雑貨屋でも電話一本すれば配達してくれたのだから今よりずつと便利だつたのだ。オンラインで商品を注文して運送会社が宅配してくれて、これが「便利になつた」のではない。それにしても旧市街の老人ばかりの過疎化をまざまざと見せられた感あり。

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買ひ物済ませ陋寓近くの花屋で一輪挿しに花を購ふ。今月朔日に引っ越して、その日にこの花屋で求めた花がだいぶ疲れてはきたがまだきれいに咲いてゐる。

秋のG1が始まる。今年春に桜花賞オークス制したデアリングタクトが本当にジェンティルドンナ、アーモンドアイに続き史上6頭目三冠馬になるのか、しかもデアリングタクトはそれに「無敗」といふ史上初の快挙がつく。それを応援すべきなのだが「その期待裏切る悪魔」がゐるのではないかしらと邪念にとらはれ春にフローラ1着でオークスは2着と善戦のウインマリリンを軸に。結果、そんな悪魔はゐなかつた。デアリングタクトの栄光。今日昼過ぎにビックカメラのテレビが佐川急便で届き、この秋華賞のテレビ中継を見る。

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長野のT兄が、このサッポロ赤星の抽選がありA賞の赤星初代ラベル大瓶を当てたといふ。私の馴染みの酒場も赤星。昨晩店に忘れたジャケット取りに伺ひ、この抽選あつたの?と尋ねると2週間前だかに、これが届いて常連でもう飲んぢゃつたよ、と。

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お慰めでいたゞいたステッカー

これが長野でT兄の当てたラベルの赤星。

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昼前に母からLINEで今晩けんちん汁にするから来れば?と誘はれる。今はもう酒がないとわかつてゐたのでコンビニでワンカップ大(330ml )を求め、今日届いたレレヴィジョンに録画のために外付けHDDが必要だとわかりビックカメラでそれを購なひ母宅に還ると今日は妹が知己からいたゞいてきたさうな生の舞茸や乾燥大蒜を揚げてくれてゐた。


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ゆつくりしたいところだつたがNHKスペシャルで香港の民主化運動の特集番組があるので食後に慌ただしく帰宅。

民主運動に関心高い若手ビジネスマン、その父親は「民主主義ではメシは食えない」とけんもほろゝ。この若者も土共政党民建聯に近づき商機を得やうと。倫敦に旅居の身の若者。これまで民主化運動に行為的だつたが、このまゝの混乱では商売にならないと割り切る商店主。つまり中共の勝ち。そりゃさうである。13億人の国を一党独裁で支配する政権と人口800万人の都市で政府に異議唱へる市民の対立なのだから。かうなると中共がその独裁で終焉迎へるのにしか注目できないが、それはまさか中共襲ふ民主化市民政権の誕生など期待できず、そこにあるのは混乱だけなのであらう。鄧小平がいふところの「日本に多くの中国からの難民が押し寄せ」がそれ。「だから抵抗すべきではない」なんてことは間違つてもいはないが中島みゆき〈世情〉が流れてきてしまふ、この感覚。この番組を外付けHDDに録画したはずが裏番で教育テレビで貝多芬生誕250周年記念関連の番組あり(こちら)録画はそちらになつてゐた。