富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

流燈


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(大公報)香港では疫禍、飲食店の惨状甚だしい。日本でも同様だが店舗の賃貸料と人件費の高さは日本の比ではない。(蘋果日報中共が香港のBNO(英国海外)旅券を認めないといふ。香港市民でBNOしか持たない場合、海外で何か保護受ける場合に公民として旅行書類不足で差別されたりするのだらうか。香港特区旅券に切替の推奨となるのだらう。

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昨日が今年だけ「海の日」で今日は「スポーツの日」。東京オリンピックが開催されてゐれば今ころ日本は国を上げてオリンピック一色で連日の雨は嫌はれるが予想外の冷夏も幸はひとされたのか。 自転車で水戸市の随分と郊外の佐川文庫まで行つてみるが、やはりかなり遠かつた。雑木林の中の道路を走ると夏の香りも懐かしい。連休で飲食店も休み多いなか県庁近くで「そば紀(とし)」といふ手打ち蕎麦屋開いてゐて舞茸のつけ蕎麦。蕎麦がかなり柔らかいが美味。千波湖畔の茨城県近代美術館で「名作のつくりかた」といふ企画展あり(こちら)参観。大観や菱田春草、中村彝らの作品を通じて、その素材や技法、構図など画家が何う作品の構想をしてゆくかを分析してみせる地味だが興味深い企画展。大観の《流燈》を近くから他の類似作品との比較で見ることができた。

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そして安田靱彦さまの「鴨川夜情」。こんな涼しげに時を過ごしたいとつくづく思ふ。右を向いてゐるのが青木木米(こちら)だと久ヶ原T君に教はつた。

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千波湖畔の緑地を自転車でぐるりと走る。水戸市は米国加州で鼠楽園のあるアナハイム市と、もう40年以上だと思ふが姉妹都市アナハイム広場なる場所が、この湖畔にあり渡るには怖い急勾配のアナハイム橋など建造されてゐるが、それの西側の緑地に重慶広場もあり。こちらは重慶は友好交流都市ださうで、その関係は20年になるが元々は孫平化先生(1917〜1997、こちら)が1985年、つくば科学博に合はせ茨城訪れ重慶との友好交流をとりもつたのが縁なのだといふ。

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謎の恐竜のオブジェは水戸で1993年に第10回の全国都市緑化フェア開催された際に水戸市の展示の目玉として(何だかよくわからないが)重慶市を通して四川省から古代恐竜の全体像の化石を借り出して展示したさうで、それの記念でこのオブジェがこの広場に。
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日中不再選之碑は孫平化と個人的にも親しくされた水戸市議の河津子之吉氏(故人、茨城県日中友好協会会長)が元々は千波湖に近い私有地に建立したもので、その除幕は1992年、盧溝橋事件から55周年の日だつたといふ。その碑がこの重慶廣場に移設されたもの。
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昨日、すみだトリフォニーで初めて聴いた亀井聖矢君が昨年、PTNAコンペで特級グランプリ受賞した際のサン=サーンス、ピアノ協奏曲5番を聴く。コンクールでこの曲を選ぶといふことからあばらかべっそんだが17歳の歴史的名演。