富柏村香港日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴る日剩でござゐます

🐪平山郁夫🐪


f:id:fookpaktsuen:20200628073530j:image

f:id:fookpaktsuen:20200628073527j:image

農暦五月初九。朝から大雨。そのなか水戸芸術館へ。疫禍休館のあと、このパイプオルガンのプロムナード演奏会で再開。オルガン演奏は佐藤初音。

 J.S.バッハ : トッカータとフーガ ヘ長調 BWV540
 デュボワ : 奉献唱
 デュリュフレ : 「来たれ創造主なる聖霊よ」によるコラール変奏曲 作品4


f:id:fookpaktsuen:20200628130131j:image

f:id:fookpaktsuen:20200628130137j:image

この芸術館の「国産最大級」といふパイプオルガンは建物がコンクリートと鉄筋だからだらうか音が硬く感じられ反響も重厚感に欠ける。防疫か空調で風量が最大なのか、それも気になる。むしろ扉を開け、外の雨音が宗教歌に重なつても面白かつたかもしれない。 


f:id:fookpaktsuen:20200628130155j:image

f:id:fookpaktsuen:20200628130201j:image

今どき長靴なんて、と思ひつゝ長靴を履いて行つたが、これくらゐの雨になると男女とも長靴おしゃれにはいてゐる人多し。香港では公共交通機関が便利だからだらうが長靴なんて街市で働く人くらゐしか見なかつたのだが。雨がひどいなか大町の私立図書館と同じ建物にある市立博物館へ。「つくも神から見る生活道具」といふ展示あり。

f:id:fookpaktsuen:20200628130218j:image

雨もほんの少し弱まり歩いて旧県庁の県立図書館(旧県議会議事堂)へ。戦前の侍従次長・河井弥八の極めて几帳面な日記が戦前編は岩波、戦中戦後は信山社から刊行されてをり前者は県立図書館にあつたので、それを読みに来たのだがロビーに処分図書の供出あり、そこで漁ると中村紘子チャイコフスキーコンクール』と伊丹十三マルサの女日記』 あり何も読了だが入手。


f:id:fookpaktsuen:20200628130240j:image

f:id:fookpaktsuen:20200628130244j:image

f:id:fookpaktsuen:20200628130234j:image

県立図書館もスマホでログインすると会員番号もバーコードで出るので利用者証持参せずに出かけたがカウンターでバーコード見せると、いかにも休日要員の臨時職員氏に利用者証見せるやうに言はれバーコード一目で「これぢゃダメ」と言はれ、そんなはずないので引き下がらずにゐると奥にゐた若いプロパーの職員が来て「これで大丈夫です」と。臨時氏はバーコード読んでみて認識されると「へー、こんなので大丈夫なんだ、こりゃ驚いた」と抜かしやがる。少なくとも「すみません」と云ふべきだが、これが素直にできないのが水府のごじゃっぺぶり。自分の誤解、無知を素直に認められない。これでかなり他所の人から顰蹙かふ。困つたもの。
f:id:fookpaktsuen:20200628130300j:image

昼餉に水戸驛の吉野家で「牛タンとろゝ御膳」。 吉野家で868円(税抜き)なんて散財は人生初。一寸イマイチの牛タンで麦ごはん半分食べて残りの麦ご飯(これも麦入りで炊いたものではなく通常の米飯の上に冷凍されてゐた蒸し麦を解凍して載せたもの)にとろゝ、それにオクラを混ぜて、さらに牛タンの残つた肉汁をかけて食べたら、ネバネバ飯が、これはこれで美味かつた。


f:id:fookpaktsuen:20200628130315j:image

f:id:fookpaktsuen:20200628130319j:image

図書館から貰ひ受けの書籍に「図書を触る際の注意書き」これは疫禍以前のものだが、かう書かれてゐたのでエタノールで拭いてみると今回の疫禍のヰルス以前に手垢でこんなに汚れてゐたのか。これだけ汚れてゐればヰルスも生存は能はず。

f:id:fookpaktsuen:20200629080755p:plain

今年前半の中央競馬重賞の最後で宝塚記念。1番人気はサートゥルナーリア、これにラッキーライラックとクロノジェネシス牝馬が何う健闘するか。テレビ中継でパドック見てゐたら昨年末の香港ヴァース優勝のグローチーヴェイスがかなり元気に見えて、これ軸にしたら✖️。結果、クロノジェネシス北村友一騎手)が6馬身差でぶっちぎり2着に昨年も2着で凱旋門賞、有馬と天皇賞も不調だつたキセキ(武豊騎手)。3着があっと驚きモズベッロ。サートゥルナーリアは4着。これでアタシ的には夏假。

f:id:fookpaktsuen:20200629080332j:image

茨城県近代美術館で平山郁夫展が今日まで。疫禍で会期延長の措置。競馬中継見て慌てゝ美術館に行き閉館まで1時間余の参観。平山郁夫の絵画を初めてじっくりと見たが「シルクロード」でも中共のポスト文革でのウイグルよりも、それまでのメソポタミアから中東にかけての作品のほうが格段に素晴らしい。その場所が当時の中東危機よりもひどい状況なのだから。会場に掲示あつた平山先生のお弟子筋、宮廻正明・東京藝術大学名誉教授の文章に

先生との旅行中、スケッチされる様子を間近で見る機会に恵まれた。先生は線を面を切るように引いていた。面を切るとは、点と点を直線で結ぶことにより形は正確に描かれるようになる。(略)「ものの形を取るときには個性は必要ない」という考え方である。そして、それまで色は塗るものだと思っていたが、先生は神の上に優しく色を置いていく。

とあつたが、まさに、それをじっくりと見せられた。また幅広の作品でグリッド線があり、それを消さずむしろ強調するやうに描かれてゐる。違和感もあつたが幾幅もの作品を見てゐて気づいたことは平山郁夫のさうした絵画は自然景は一つもなく全てがシルクロードの砂漠に建造された建物の遺跡なのである。人工的なものなのだから描く側に精緻な設計図のやうにグリッド線があるのはむしろ合意なのかと識る。

f:id:fookpaktsuen:20200629080318j:image

帰宅して宝塚記念の反省をしつゝサッポロビールの北九州「サクラビール」飲む。予想よかずつと美味い。


f:id:fookpaktsuen:20200629080357j:image

f:id:fookpaktsuen:20200629080401j:image

美術館のミュージアムショップで平山郁夫グッズたくさん売つてゐるが砂漠のラクダ🐪のスタンプに惹かれて購入。名刺の裏にこれを押してみる。妹が山形の桜桃を貰つてくる。