富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

HK$10千(14万円)派糖


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FCCにて昼に香港大學の福田敬二教授や香港の公立病院の医者、SCMPの疫病担当の記者ら識者による“COVID-19: How to Deal with the Physical and Mental Challenges Facing HK”と題したトークあり拝聴に末席を汚す。この疫禍のパニックのなか福田先生の冷静な分析に溜飲下がる思ひ。香港でこの5週間に58人の感染で日に平均では日に2人に満たぬ点では通常のインフルエンザで併発症関連で週に16人とか20人が死亡してゐるのに比べれば武肺はけして特に深刻な感染症とはいへないが新型で世界的に感染が進み、これに対して治療薬や抗体開発等がまだないなかで当面の一定期間、人類がこのウイルスと「共存」しなければならないなかでの思考の大切さ。

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今日の明報に福田先生取材のインタビュー記事もあり。

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先週土曜に長洲島の郵便局で自分宛に投函した葉書が届く。長洲の風景印も可愛らしいが当地の郵便局員が、この1枚の葉書でまず「香港電車百周年記念」の記念切手の意匠汚さぬやうに余白のぎりぎりに押印の配慮で1つの丸い風景印で3枚の切手を実にバランスよく上下もきれいに消印した、この配慮と技量にほんの小さなことだが驚き感謝である。 

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本日、香港市役所財務司新年度予算案を立法会で披露。昨年来の逆権運動に武肺疫禍で社会不安あるなかHK$37.8b(5,360億円)の赤字予算を発表。様々な経済問題で政府支出嵩むなか「派糖」(市民へのお振舞ひ)も余裕ないのでは?といはれてはゐたが未だ政府備蓄豊富で今回の目玉は満18歳以上の永久居民への1人あたりHK$10K(142千円)支給。これだけで500万人対象だとすると必要な財源はHK$50b(7千億円)。所得税(2020/21)も上限HK$20Kといふのは控除後の課税所得がHK$200Kで納税額はHK$16KだからHK$20Kというのは課税所得がHK$228.5Kとなり単身で基本控除がHK$120Kだから年収HK$348.5K(494万円)までは無税、夫婦で未成年の子女2名の場合は控除がHK$380Kにもなるので年収約HK$600K(850万円)で無税といふことに。市民の林郑政権への怒りを少しでも諫めやうといふ策。何かと懐厳しい時節がら現金支給はありがたくないわけないが、これは「還付」であつて「そも/\自分たちのカネの還元」である。 しかもHK$10Kの派糖は夏をメドださうで今すぐ疫禍での経済刺激にはならず更に夏といふタイミングは9月の立法会選挙前狙ひかと揶揄もあり。

▼昨日報道されたIOC有力メンバーの東京五輪開催への疑問提示に対して「さもありなむ」だが日本政府の防疫対策は突然のヒートアップで突然、晋三がスポーツや文化行事の2週間自粛要請。かうなると右向け右が日本で今日のEXILEPerfumeなるグループのコンサートも急きょ中止。もしイベント強行でそこで一つでも観戦あれば「それみたことか!」で非難轟々で国賊、今後のイベント開催も困難になるらだう。

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日本政治のメルトダウンは深刻。すべて晋三の所為だが晋三に政権を任せたのは日本国民である我々。