武汉で1月1日に新型肺炎発生につきネットで発信し武漢の公安から当該海鮮市場での新型肺炎で７例確認といふ「事実ではない言論をネットに流し社会秩序を見出した厳重な違法行為」につき訓戒処分となり、訓戒でかうした行為を中止することが「できる」、悔い改めずかうした行為続けた場合に法律上の制裁受けることを「了解」と書かせられた李文亮・医師が昨晩か本日午前０時すぎ武肺で感染死。 疫禍対処での行為でブラックリストに挙がつた８人の医師の１人。
これにつき中共の対応素早く今朝の新聞には李医師の師を悼み 环球时报社评：向李文亮医生致以敬意 など記事あり。午前０時過ぎの死去では朝刊に社説で取り上げるなど無理で昨晩のうちに人民日報が速報で李医師逝去伝えへ环球时报はそれに基づくが病院は治療継続中として午前０時すぎ死去と発表。これも地元政府が対応協議で発表遅れた結果か。政府衛生当局は武漢でのこの疫禍の初期対応と公安の李医師に対する対応など調査のため検察官派遣と。何かあれば下部組織の責任で始末か。国内では李医師死去の情報はネットでかなり拡散され政府当局の対応などに批判的な意見もあり。中央政府も、これが政府非難にならぬやうかなり慎重な対応求められるところか。
蘋果日報に掲載された香港の感染状況地図。かうした地図がどれほど必要なものなのか疑問もあるが地図好きには非常によくまとめられた地図だと思ふ。文字が漢字といふのも文字情報が締まりよく見える視覚効果あり。
午後、北角で行列あり何かと思へば街場の薬局にマスク入荷で、そのマスク入手のための長蛇の列。いくらだか知らぬが１人２箱限定で販売してゐたが店員が在庫も限り列の途中で「もう並んでも売り切れになる」と話してはゐるが整理券配るわけでもないので諦めくれず行列は絶へず。
油麻地でNathan RdとWaterloo Rdの交差点は昨年夏からの抗争のなかでも勇武派と暴警の戦ひでメッカのやうな場所。そこに昨年末からだつたかポカリスエットの非常にインパクトある巨大広告あり。ポカリは反送中飲料。九龍でも抗争の中心地に、この巨大広告、直接、民主化運動を支持してゐるわけではないが大塚製薬、強気である。
Waterloo RdからKing's Park（京士柏公園）の丘に登り公園を抜けQueen Elizabeth公立病院に抜ける。香港に30年も暮らしてゐて油麻地も度々訪れるがこゝは初めて。鬱蒼とした緑。九龍の繁華街の中心といふこと忘れる。この丘には高級マンションいくつもあり犬の散歩もずいぶんと見かけるが犬を連れた家政婦は立ち止まり、ベンチに座りスマホに夢中で散歩したい犬はつまらなさう。
今週月曜から続く公立病院の看護師など従事者のスト。政府の医院管理局（HA）総部に集まり団交続けるところ。このHA総部がQueen Elizabeth病院のところにある……と思つたのはアタシの勘違ひで場所は旺角から九龍城に向かふArgyl Stで九龍公立病院の隣。路線バスに乗るとかなり遠回りになるので何文田の丘を斜め／＼に住宅地の中を歩きHA総部へ。
HA総部前には数百名の医療関係者と支援者が集まり若者多し。疫禍のなか彼らにとつて、この防疫対策がいかに深刻なものか重い空気であり彼らの表情も痛切なものあり。
30年以上愛用の精工舎の鉄道時計（写真、紐はオリジナルではなく上野・道明謹製）の動きがさすがに不正確になり要修理か。２日前に時計が止まり北角の馴染みの時計屋で水銀電池交換。鉄道時計は手巻きから電池になり10年もつといはれてゐる。それが今朝また止まつてしまひ、その時計屋に今日持ち込むと電池の電圧も測り問題なし、ムーブメントが壊れてはゐないが精密なクリーニングなど必要なのではないかと九龍・新蒲崗にある精工舎のサービスセンターの場所教へてもらふ。HA総部からは東の坂下はもう九龍城地区で新蒲崗はその先。HA総部前のバス停にちょうど九龍東に向かふ路線バスが来たので、それに乗ると１つバス停をすぎると高架で九龍城市街の端を跨ぎ次のバス停はもう新蒲崗。非常に立派な精工舎のサービスセンターはRolexなど意識してのことか。簡単な点検の結果は電池切れで30年以上前の型のためムーブメントの部品がないためクリーニング必要でも分解はできないといはれる。そも／＼鉄道時計は香港で売つてゐるのは見たこともない。電池交換のみ。さて何うやつて戻らうかと思案。106系統の路線バスでは早晩の渋滞。Google先生に尋ねると新蒲崗から将軍澳行きの796系統のバスに乗り将軍澳でMTRに乗り換へといふ提案。そんな遠回りな、と思つたが796系統は新蒲崗を出ると高速道路に入り次が将軍澳站でノンストップ。すぐにバスは来るやうなので騙されたつもりで乗つてみると12分で将軍澳についてしまつた。よほどのバスオタか将軍澳の住民でもないかぎり思ひつかぬ突飛な案。便利ではあるが怖いほどの情報量と判断力。もはやツールといふよりヒトを動かす掌握権あり。
今晩24時以降は大陸からの香港居民含む来港入境の場合は14日間隔離とする香港市役所の中途半端な封関につき今朝のRTHKラジオに電話出演したレジーナ葉劉淑儀は意地悪さうに何の条例をもとに何の規則で実行するのか、この封鎖前にきちんと規則や罰則など提示できるよう政府に苦言。それはその通り。本夕、林鄭除き政務司ら市役所高官が並び記者会見。本日の行政会で〈予防及控制疾病条例〉にで強制検疫と個人データ強制提出の規則を附則の形で緊急立法で、その内容発表。物流従業者、政府関係者、香港市民の健康に支障ない前提で公共衛生上緊急事態での移送と「特殊な事案でそのほか香港の公衆利益に合致する場合」はこの規則の例外。この最後の「特殊な事案で……」でふと意味もなく成龍（ジャッキー＝チェン）の顔が頭に浮かんでしまひ離れず。
それにしても「やっつけ」で作った対応規則で防疫も中途半端。強制検疫とはいへ口岸から自宅へは自力で好きなやうに乗り物で。自宅等の住所も自己申告で市民の良心に委ねられ、湖北省滞在履歴ある者に課せられる電子ハンドリングについては追跡を何うするかは各担当部門が適切に処理。この数日、大陸からの来港者急増が熱田ことのリスクについては大陸旅客増は「理解できるところ」で「想定内」だと答へるばかり。市役所高官の信頼度更に下がるばかり。一先ず中途半端ながら大陸との交通遮断されたことで医管局員工陣線は月曜からのストを５日目の今日で終了と発表。かなり成果ありで、政府はこの５日の間に羅湖と落馬洲など主要な口岸を〆めて明日（8日）からの強制検疫開始と限られた空路除く地面と水路での封関を渋々ながら決定。「如何なる者も極端な手段で政府を威嚇することは絶対にできない」とまで語気強めてゐた林郑にとつては中央政府の意向も超へての苦渋の決定である。
周永新「無能、無信、無德的林鄭政府」明報 とても要約する余裕もないが今日の明報この周永新先生の「無能、無信、無徳の林鄭政府」は熱い！ https://t.co/b2GgmMFQus に記事コピーあり。
习近平・国家主席がトランプに電話して中共の武肺疫禍に関する厳しい防疫、封じ込め政策を伝へた上で「ウイルスとの戦ひで徐々に成果上げてゐる」と自慢。さらに疫禍に完ぺきに克服して経済発展も長期的に持続と宣はれる。トランプもこれを評価。 漫画（左下）は习近平の防疫を評価のWHO総幹事。写真（右下）は北京だつたか川岸の雪上に書かれた「送別李文亮」は中共では稀な政治的意味ありの主張。
习近平・国家主席がトランプに電話して中共の武肺疫禍に関する厳しい防疫、封じ込め政策を伝へた上で「ウイルスとの戦ひで徐々に成果上げてゐる」と自慢。さらに疫禍に完ぺきに克服して経済発展も長期的に持続と宣はれる。トランプもこれを評価。 漫画（左下）は习近平の防疫を評価のWHO総幹事。写真（右下）は北京だつたか川岸の雪上に書かれた「送別李文亮」は中共では稀な政治的意味ありの主張。
部屋から出してもらえずタオルも交換してくれない横浜に停泊のダイヤモンドプリンセス号。長期疾病のための薬すら不足で「日の丸」でSOS（写真左下）。そこは国内なのであるのに「国旗」で主張とは。かたやデッキで太極拳、麻雀にホールで映画も見られる、部屋も清掃からベッドメーキングまでしてくれる香港のワールドドリーム号（写真右下）。同じクルーズ船上隔離とはいへ天国と地獄。勿論、前者は感染者が船内でも数十人出てをり後者は今のところ数名、発熱などあるが感染例なしの経過措置。条件は違ふが日本での対応の悪さはあまりにむごい。その香港で隔離のワールドドリーム号についていつたい何が何うしてかうなつたのか。ダイヤモンドプリンセス号騒ぎのなか「今度は香港でも」と突然こちらもだつたが理解も曖昧で整理されたデータ見当たらず慌てゝ勉強。
1月19日 香港発（乗客206人）の船は南沙（広州）で4480人！が乗り込み越南往復クルーズへ
航海中に中国客3名の感染確証
24日 香港に戻り香港客下船し船は南沙へ
香港当局は船内で感染者と濃厚接触の可能性高い8名につき運行会社から乗客情報得て追跡（感染確証なし）
2月2日 香港から台湾へのクルーズ出発（〜6日）
3日 広東省当局がこの船の越南クルーズで3名の感染あり隔離治療中と発表
4日 台湾当局が船の高雄寄港拒否
5日 船が香港に戻り隔離措置
今、隔離されてゐる乗客のなかには感染者ゐないが越南クルーズから14日以内にクルーズ出発のためのとばっちり。香港市役所が防疫対策徹底のスケープゴートになつてゐるといふ見方もあり。
駐港公署促彭定康停止干預港事務 クリス＝パッテン元総督は中共にとつて未だに「千古罪人」らしい。パッテン氏の度重なる中共の香港統治への批判に噛みつく。
自1997年回归后，作为中国的一个特别行政区，香港事务纯属中国内政。“一国两制”、“港人治港”、高度自治，取得举世公认的成功。历史的车轮已驶过23年，而彭定康之流依然沉迷于殖民主义的梦幻不醒，动辄对香港事务说三道四、指手画脚，企图与历史作对、与事实作对、与正义作对，歇斯底里，不自量力地上演反中乱港的戏码，已经遭到包括香港同胞在内的全体中国人民的谴责和唾弃。香港是中国的香港，不容任何外部势力指手画脚。我们正告彭定康之流立即停止殖民主义的白日梦。
すでに23年も経つてゐるのに、いつまでも植民地統治のエゴで夢を見てゐるんぢゃない、香港の安定を撹乱する仕業に「香港同胞を含む」中国全人民が貴様を叱責し吐唾と罵詈。中共も香港での「暴動」持続と区議会選結果それに今回の疫禍でかなりイラ／＼してゐるのがよくわかる。
松葉一清氏逝去、享年六十七：朝日新聞 朝日新聞で建築を得意とする記者で退職後は武蔵美教授。『帝都復興せり！「建築の東京」を歩く』や『日本のポストモダン』など楽しく読ませていたゞいたが『東京人』でもよく記事あり。坪内祐三さんも亡くなつたばかりで寂しいかぎり。
