昨日の「天下制裁」集会の警察作法お粗末なかぎり。集会中止指示する私服警官に声だかに抗議してみせ周囲の勇武派による私刑煽つたのも私服の同僚なら暴警により殴打され流血の抗議方女性も実は私服の警官だつたり警察もごちゃごちゃで始末におへない。そんな暴警に対しては独立調査委設立も能はず監警会が今はそれに当たるが法的に何ら調査権もなき弱小組織。海外から招聘の専門家も集団で辞職してしまふ。この監警会の前・委員が明報に現場を述べてゐるのが興味深い。612については路上の抗議方への対応につき上層部と現場で明らかに意思の疎通が不足し制御きかぬまゝの鎮圧に。71の立法会打毀しもなぜ警察が立法会防備早々に引き揚げたのか疑問のまゝ。721については監警会は未だに当日の元朗管轄の警察指揮官からの事情聴取もできないのだといふ（拒まれてゐる）。監警会は今月中に報告書提出の予定だつたが監警会の作業が抗議方から裁判所に対して司法審査請求が出てゐるといふことで、その司法判断が出ぬまでは報告書の公開能はぬと言ひ訳。今の調査状況ではとても市民の理解得る内容でしかないこと明らか。
また独立調査委の替はりに林郑市長は独立“検討”委の設立を提言して人選に入つてゐるが（今日の明報は）この検討委のトップ就任打診されてゐた李國能（元最終裁トップ）これを断つた由。最初から徹底した独立調査など求められてをらぬ茶番組織に与することができるはずもない。
今日の人民日報に中联办主任・骆惠寜の文章発表あり。推动香港“一国两制”事业行稳致远（深入学习贯彻习近平新时代中国特色社会主义思想） まぁ目新しいことも書かれてはゐないが香港をこのまゝの体制に放置はできず何らかの形で安定化目指さうといふ姿勢だけは評価できるか。あとはどの程度、親中土共の建制派だけではなく〈淡藍〉の自由党など財界系や中道に寄ることができるか、である。 （明報）沈旭暉「淺藍戰線：光復香港，你們才是最大贏家」 は一読に値する。また信報の社説「社會撕裂 中間溫和路線並非康莊大道」（こちらにコピーあり）は、この「浅藍」に当たるJames田北俊やJohn曾俊華（元財政司）の動きにつき現場では生半可な「中道」では打開困難な状況であること指摘。御意。
拿，就咁既。香港泛民派既市民和台灣支持國民黨既市民，大家互換地區住咪冇哂拗撬囉。
香港 - 建制派，撐警，台灣國民黨。
台灣 - 民進黨，加香港泛民派。
と知友Ｍ君がFacebookに書いてゐたが確かに。香港と台湾で棲み分けは妙案。香港の行政長官は「香港生まれ」の馬英九が最適。
中環を歩いてゐたら昨日の「天下制裁」で汚された中国银行旧厦がもうペンキの汚れ落として美観取り戻してゐる。汚して逃げる連中も足が早いが現場復帰の作業も早い。
手持ち現金がHK$4億だかで資金繰り厳しい海洋公園が香港市役所に対してHK$106.4億（1,500億円）の設備投資資金援助求める。反修例風暴による大陸客など入場者落ち込みを経営難の主因とするが入場者数は2012/13をピークに減少傾向にありMTR南港線の開業も好条件にならず訪港旅客数が前年比+13.3％であつた2018/19も入場者は0.4％減なのだから。何よりも大きな影響は珠海で澳門に近い横琴に2014年に開園した长隆海洋王国の成功だといふ。世界でも最大規模の水族館系巨大テーマパークは香港海洋公園が年間600万人の入場者数だつた2015年に550万人と肉薄し翌2016年には847.4万人と大きく水を開けてゐる。世界のテーマパーク入場者数ランキングでも长隆海洋王国は10位で海洋公園は20位。この落日の遊園地に莫大な公的資金投入が良策でないことは明らか。今から30年も前は日本から来港の大人の観光客でもあの絶景はすごいと喜んで訪れてゐたが、もはや役目を終へたと思ふしかない。
本当にこれほど巫山戯た御仁が首相の座に居座り呆れるばかりの方針言ひたい放題。一丸となつて東京五輪成功させるさうである。晋三の夢は夢のまゝで終はらさなければならない。
