富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

梁文道〈辭筆蘋果〉


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昨日の〈北區和你SHOP〉での暴徒乱暴を嘆く大公報。大陸客の荷物を散らばらせ荷物運ぶ者は誰何して香港IDあれば赦すやうなことまで。暴警の言葉借りれば「不理想」な行動だが、この黒衣社中がいつたい何者なのかもわからぬ。蘋果日報が非難するのは防暴警察が警察行為取材する映像記者を逆撮影し、抗議方がよく使ふSNSのTelegramも利用して逆宣伝では?と。その蘋果日報には2020年〈逆権月暦〉が付録に。今年の6月からの反修例のが1年後のその日に記載されたもの。

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6月以来いろ/\なことが起きたがMTRだけみても6月に始まつた大型の抗議活動からMTRは抗議活動の場所から人々を何う回避させるかに努め714の沙田争乱が典型的であつたが運行中の列車は沙田を通過させた上で沙田からの臨時列車を配置し抗議方の避難にそれを使はせてゐた。勇武派の無賃乗車も赦すやうな姿勢。それが中央政府から左派メディアを通して叱られると警察の要請に応じて抗議活動に近い站を封鎖するやうになり運行停止も頻繁で勇武派から「共鐵」と罵られるやうになり打毀し対象となる。それにしても林郑の浅慮での修例から香港はどれだけのものを失つたのか。 

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梁文道が蘋果日報に日曜隔週?で書いてきた長文の評論愛読してきたが反修例が始まつた頃からだらうか文章に冴へがなく掲載抜ける日も何度もあり何うしたものかと思つてゐたら今日の文章を最後に蘋果日報のこれを辭筆だといふ。

2012年の愛国教育推進反対の頃は反体制派文化人の象徴のやうな梁文道であつたが雨傘運動以降の立ち位置が「抗議方には物足りない」ものだつたのは確か。徒党を組まず孤高の知識人で反修例では彼の書く文章が悲観的と映れば最早“out”扱ひかもしれない。反修例は本当に必要のない「割席」を生んでしまふ。

很多朋友批評我過去幾年在此寫的一堆東西太過悲觀,立場令人懷疑,尤其最近幾個月更好像是故意給熾熱的抗爭運動潑冷水。坦白講,我寫時事評論,從來沒想過責任是要替任何運動打氣。如果說我有任何立場,那就是堅持在政治上隨時保持對現實的敏感,同時在公共理性上守住最基本的常識,即便是到了現實被政治邏輯碾壓,常識被政治立場裹挾的極端時刻。 

といふ彼の感慨はまことに肯くところあり。

 鄧正健「為什麼梁文道令人討厭?」立場新聞

梁文道に対しての批判として興味深いテキスト。港獨、攬炒*1や藍店裝修(親中建制派の商店打毀し)に反対する梁文道は建制派かといふとさうではなく現実的な理想主義者で協調をよしとする知識人であり香港が安定した状況まらまだしも今の状況では古典的な理性は通用せぬ、梁文道は建制派や内地政治の分析と理解が必要とするところも結局、妥協をよしとする中間派的で今の抗議方の理解は得られぬと。アタシは梁文道はまるで現代の魯迅かと思ふのだが魯迅ですら「反革命」とは叩かれなかつた時代より今のほうが政治思想的におかしくなつてゐるのではないかしら。梁文道君が一人、尖東の五味鳥で日本酒の熱燗をちびちびやつてゐたのに遭遇したのはもう何時ほど昔のことだらう。彼が五味鳥の店内でパイプを燻らせてゐたのだが2007年より前のことは確か。

鳳城酒家是香港順德菜酒樓代表,由馮滿創立,首家在1954年銅鑼灣伊榮街開業,後在北角和太子先後開店,並傳至景叔和哥哥譚國俠,招牌菜除了金錢蟹盒,還有大良野雞卷、大良炒鮮奶等順德手工菜。鳳城過去沒有註冊商標,所以除了北角及太子分店,還有其他鳳城,但均屬新光集團旗下。今次景叔退休,結束太子分店,想吃到金錢蟹盒,仍可到北角店品嚐。

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*1:什麼叫做「攬炒」?那當然就是玉石俱焚的意思。懷抱這種主張的人,相信曾經在香港備受珍視的核心價值即將消亡,而香港一切最重要的社會體制也快要傾覆。既然這是不可避免的終局,那麼在臨死這一刻,他們至少也要讓中央政府甚至整個國家陪着沉淪,因為他們認定中央政府就是造成香港今天這個局面的元凶。(梁文道)