澳門の返還20周年祝賀のこの三日間、中共の虚構をいやといふほど見せつけられる。これで保つてゐるから大したものだがいつまでもこれが維持できるはずもなく末路はいつたい何うなるのかしら。
香港での抗議行動は地道に続く。昨日は星光同盟に対する警察の介入に対して抗議盛ん。そのなか大埔で催涙弾騒ぎは警察が拳銃など不法所持者のアジトに押し入り相手が武器手にしたことで警察が威嚇発砲。防暴警察も市民威嚇のやうに出動してゐたが、この銃声聞いた付近の住民が抗議運鎮圧で警官の発砲かと路上に出て一瞬即発の緊張に。警察は深夜にトップ鄧某現場視察するほどで何をさう大袈裟にしたいのか。教育局は抗議方教員の処遇につき鉈を振るひはじめ白色テロ始まりの如し。暴力活動ばかりかFacebookへの書き込みも暴力扇動があれば処分辞さぬと。
暖かな土曜日。家人と何処かへ船にでも乗つて……と中環。トラム乗り場の壁にまるでモダンアートのやうな抽象的なデザインあり何かと思へば抵抗運動のスプレー書きが中途半端にペンキ落とされてゐるもの。よく見ると「光復香港」といふ文字が読めてなぜさう読めるやうに消したのかも不思議。中環碼頭に向かふ長い歩道橋から眺めた地下バイパス道路の出口はまるでツッパリのリーゼントのやう。都市緑化でとにかく建物の屋上を緑化するのも如何なものか。何だか中途半端な設計。よく見るとそんな高所で人間がホースで水を撒いてゐる。
中共の超高層ビルはなぜ頂きに球型🌐を載せてしまふのか。香港で「これ」をやつてくれたおかげで中連弁が何処かわかりやすいのだが。いつ見ても手塚治虫の描く未来都市のやうな超高層ビル。
中環碼頭から大嶼山の梅窩行きの船に乗る。高速船が主だが丁度、普通船の時間。上層のデッキに座つてゐたが船が出港して暫くすると何処からか煮炊きのいゝにほひで何かと思へば低層後部で乗員が昼食の賄ひ飯の支度中。普通船ならでは、ののんびり。低層の船尾には老人会か車椅子の年寄りがずらりと並び海峡の景色眺めながら遠足のやうに楽しげ。
梅窩でいつもなら大地塘の村落くらゐしか歩かないのだが天気も良いし梅窩舊村から龍尾村の奥まで入り井頭新村から白銀郷そして銀鉱湾瀑布をぐるりと歩き涌口へと還る。
遅めの昼食は梅窩碼頭近くのKitchenにて。ふだんあまりピッザを食べないがこゝの薄皮のものは好物。Village Bakeryでパンをあがなふ。
梅窩街市で食物環境衛生署監修の冊子(pdfはこちら)入手。ずつと欲しかつたのだが入手困難。食材から香辛料、調味料や料理名、金魚や花の種類、日用品までが中文、英語、タガログ語、インドネシア語、ヒンズー語、ネパール語、日本語、タイ語、ウルドゥー語と韓国語の10言語で表記あり。見ているだけで楽しい。東南アジア出身の家政婦や日本人や日本人が野菜や肉の部位、覚へるのも難儀する魚名など図解なのだか、これは重宝。中華料理屋で食事のときも「これが食べたい、これは苦手」と指差しでも確認できる。八百屋や魚屋の店員も飲食店の給仕もこれを使ひ言葉通じぬ客に説明可。
本日は721の元朗暴乱から5ヵ月。元朗は13時にMTR站が予告閉鎖で逆に抗議者集まり商場で「和你shop」行動に防暴警察現れ黒衣勇武派が元気寿司など打毀し。尖沙咀のGatewayでも暴力行為もないところに防暴警察出動で抗議煽る。商業活動妨害する抗議活動を好しとはせぬが警察蠢かなければ騒動もないわけで商業施設の警備担当が警察に退去求めるのもわかるところ。