澳門の新行政長官は賀一誠。巨顔で５頭身くらいか並んだ习近平がスマートに見える。原籍は浙江。父親（賀田）が上海から澳門に逃げた資本家で60年代から内地の物資不足支援。一誠は43歳で2000年から全人代澳門代表で01年からは全人代常委（行政長官選出馬のため今年4月に辞任）。香港でも全人代常委には范徐麗泰が名を連ね全人代香港代表の時に立法会議員（議長）でもあり行政長官選でも何度か出馬も噂あつたが、それも消えて全人代常委入りは「上がり」ポスト。賀一誠の場合、全人代常委の成員が行政長官なのだからワケが違ふ。
澳門の20周年に林郑は部下連れて訪澳で习近平にご機嫌伺ひ。习近平が律政司・鄭若驊に腕骨折の具合尋ねるのは笑へぬ。
絶対権力者は子どもが好き。澳門中一生形容與習近平握手「溫暖一下子傳遞到全身」RTHK Facebook 习近平と握手した少年は习叔の手の温もりを全身で感じたとキモ悪い愛国模範発言。それに対して英国剣橋大学から数学のAlgebraic Topologyで博士号とつた林兆波博士（林郑亭主）は中共の愛国ファシズムに馴染めず祝賀式典で习近平筆頭に会場の誰もが愛国愛党歌〈歌唱祖国〉をば拍手しつゝ合唱するなか一人呆然と佇むとは何たる了見と勇気。映像（下）の44〜48秒にかけて……この善意が生中継で全国に放映されてしまつた。
香港では抗議方支援〈星火同盟〉の成員４名がマネーロンダリング容疑で香港警察に逮捕される。この星火同盟の銀行口座もHSBCが11月末に運用停止にしてゐたさうで警察はHK$70mのこの組織の資産凍結。香港にペーパーカンパニーや資金運用のための別会社設立など数多あるなか（建制派の民建聯も同様で）この星火同盟狙はれたのは抗議潰し明らかで〈制暴〉の範疇すら超へた暴挙。
西湾河の陋巷で二の腕で切断された右手を発見す。何の事件か、逆権に関係ありやなしや。今のところ誰かが何者かにより腕を切断されたといふ報道はない。いずれにせよ物騒な世相。
家人に泰国系？の廉価な食料雑貨店教へられる。北角の行きつけの食料品店よりウヰスキーやジンがさらに安いとは。
冬だといふのに陽気で店猫も歩道に出てきて憩ふ。
茹でた落花生を一皿HK$15で購ふ。茹で豆が紹興酒に合ふことは魯迅に読んだが茹でた落花生とハイボールもなか／＼よい。リップスティックを使ひきつたのは人生で二度目。捨てようと思つたがケースの底を穿つとずいぶんと残つてゐた。いつたい何度分になるかしら。
今年の日本はタピオカミルクティーに象徴されるが台湾ブーム。中国でも香港でもなく台湾に魅了される。一二三さんも林森公園について書いてゐ https://www.amazon.co.jp/東京人 2019年11月号 特集「台北ディープ散歩」 を読む。こんな陋巷Ｙ字路の苫屋が表紙になるのだから。林森公園は旧・三板橋の墓地がさう20年程前までは外省人のバラックが康樂市場となり山東出身の親父が営む美味い餃子屋などあつたのが懐かしい。
