昨日の抗議活動で２週間は大人しくしてゐた香港警察はまた催涙弾や胡椒スプレの放題で警暴復活。建制派は警察感謝集会開催。
昨日、久々に香港各地で黒衣集団による親中系商店への営業妨害あり。美心集団系で大家樂などいつものことだが今回はマクドナルド、化粧品小売の莎莎やPacific Coffeeまで。星巴珈琲が香港は美心集団の経営といふことで狙はれてきたがPacific Coffeeは今まで狙はれなかつたのが不思議で経営元は中資の華潤集団。そしてマクドナルドも香港の経営は2017年からCITIC（中信）なので中資となる。で莎莎はなぜ対象に？がわからない。経営者の郭少明は香港財界人の一般的な姿勢で親中的な姿勢見せるがとくに今回の逆権で政府警察支持の発言もなし。寧ろ経営者にマーチン李銘柱の眷属の一人がゐるとかゐないとか親中派が抗議対象に挙げてゐたほど。
【專訪】住過九龍寨城的議員 「日本毓民」眼中的今日香港 | 立場新聞
さいたま市議会議員（大宮独立派無所属）畏友・吉田一郎君が立場新聞の記事に登場。よしいち先生は香港では（香港ポストの編集で徹夜して）吉野家が主食みたいな生活だつたから暴徒による吉野家打毀しは許せないだろう。香港の民主、普選支持の立場でも敢へて激進分子批判は勇気ゐること。民主主義であらうがなからうが傷害や放火はどんな国や社会でも違法、重罪。「それにしても」である、何故かその狼藉働く勇武派が捕まらない。よつて「凶悪人」の素性もわからぬのが不思議なところ。
▼昨日この日剩に綴つた香澳珠大橋の人工島で中国公安に拘束された香港籍の伯父さんの件。拘束は民主運動絡みではなく何うやら携帯電話の横流しだかの容疑。香港市役所No.2の政務司（張某）はこの人工島が香港域外であり香港市役所は所轄の中国公安の仕事に口出しできずと。何うであれ、この伯父さんは可哀想にこの人工島での逮捕といふ〈手段〉の見せしめであることは確か。
年末で何うでもいゝことだがミシュランの来年版のランキング発表。
香港2019年版で紹介された飲食店のうち８軒がすでに閉業の由。そのうち星１の怡東軒はエクセルシオールホテル内にあつてホテル廃業の煽りでこれは致し方なし。他に推薦（星なし）では肇順名匯河鮮專門店だとか銅鑼湾の富聲魚翅海鮮酒家とかアタシは知りもせぬところ上海料理の老舗〈雪園〉が閉まつてゐたのには少し驚いた。90年代に北角総店は人口に膾炙すること格別であつたが料理人変はつたか評判もすつかり落ちて閉店（上の写真右はその跡地で何度もテナント交代）。銅羅湾店は上客掴んでゐたと思ふのだが今年それが廃業したのだらう。湾仔のマレー料理〈莎巴〉なんて何処にでもある東南亜風味でミシュランが何故に紹介してゐたのかの方を疑ふ。飲食店廃業の理由をこの夏からの逆権運動にする向き強いが主因は何よりも店舗の賃貸料の高さ。
年末といへば来年の手帳。机上にはこゝ数年は日本能率協会（NOLTYベルノシリーズ）A5版のダイアリーがあるが持ち歩きは2017年の途中からコクヨの測量野帳になつてしまひ年末で取り換へることもない。それまでは2011年からは「ほゞ日」だつた。
中国産の柿が美味いのには驚いた。５個でHK$10（140円）也。
えっ？立法局主席（英国統治時代最後の議長）だつた黃宏發（Andrew Wong）先生が余生で板金工に？と一瞬驚いたら他人の空似。とにかく酒好きで愛煙家だった先生。随分と長く消息もなかつた気がしたが６月末には
【引渡惡法】斥政府不合規程 前立法局主席黃宏發：暫緩無意義 只有押後或撤回 | 蘋果日報 20190627
なんて林鄭の逃亡犯条例立法化につき「暫緩」なんて議会用語にない！と一喝されてお元気な姿。泥酔して議会に現れ物議醸したことも（議事録こちら）。それにしても2003年だからまだ15年前だが当時の議員は今見てみると大物がずらりで颯爽たるもの。政府側官僚も今のヘタレに比べると議員に負けず劣らずの陣営である……「林瑞麟除く」だが。
