中文大学では学長が構内はすでに勇武派占拠状態で機能停止、学外者も多く彼らに大学構内からの退去求める。この声明は一旦は学長が中文大学としての白旗で警察による陳淳要請のやうに受け取られたが追つてこの声明は警察鎮圧要請に非ずと補足され亦た中央には「学長も含め暴大」と叱られるか。この大学紛争はこの数日がヤマ。半世紀前の世界的な大学紛争に比べ何と可愛らしいことか。
中文大の入り口には関所設へられ富樫か関守大夫が睨みきかせる。
中文大には周囲から山越へ野走りで構内に出入りする裏道もあり。
中文大学から九龍塘のバプティスト大学、そして尖沙咀の理工大学と紛争で盛り上がる三大学が9号から1号幹線道路沿ひあり香港の大動脈にあること、またバプティストも理工も解放軍の軍営に隣接なのだつた。
秋の夕暮れ。悪名高き!香港記者協会に寄つたらスタッフが寄付あつたからと「催涙弾で皮膚炎症によい」自然系の軟膏をくれた。
勇武派の彼らはなぜ敵の大本営前での抗議活動をやめてしまつたのか。香港警察前は警備も緩いほど静か。
中環では銀髪の抗議集会あり。中年以上でこれだけの反政府の勢ひが「まだ」あるのだ。
午後5時の中環は「午前5時?」といふくらゐ閑散としてゐる。
今日はプロテスタントソング歌ふ路上シンガーの彼の周りに警察はゐない。
午後5時半だといふのにもう帰宅混雑。時代革命どころか清教徒革命である、これぢゃ。
午後6時からTVBが放映するRTHKの政治風刺テレビ番組〈頭條新聞〉を見る。NHKにはこれは作れない。香港政府もこれだけ政権を揶揄されては面白くないだらうが英国的にBBCに倣ふ伝統なのである。
陋巷の民草勝手に戒厳令。だが実際にはそれほどの大混乱に陥つてゐない。それがじつに歯痒い連中がゐる。
中文大学からの9号幹線道路の走行妨害続いてゐるが今晩がヤマだらう。この大学での籠城には限界がある。構内の超級市場は"Fusion"でPARKnSHOP系列。大学の混乱後も物資供給に協力的で勇武派の兵糧攻めに加担してをらず。これは同スーパーが李嘉誠傘下であるから、といふ都市伝説すらあり。
香港市役所が公務員に対して非合法活動に加担して逮捕された場合、即時失職と警告。公務員で非合法行為で有罪の場合に何うであれ悪法も法なりで失職処分ならわかるが逮捕で起訴→裁判で判決も出ないうちに失職はおかしな話。要するに「だから非合法活動に加担するな」といふ脅しなのだが、それだけ現実に昼休みの抗議活動傘下も含め公務員の政府不信が深刻といふこと。