昨晩の太古城で東区区議会の趙家賢議員が耳を噛み千切られた傷害事件あつたが大公報はこの報道をすると民主派に有利となるため？１面は反政府派が警察による鎮圧暴力誇張で血糊用ゐたといふしょーもないネタ。蘋果日報は大型商場６カ所に防暴警察乱入を非難（太古城はその一つ）。
それにしても大公報は趙議員の被害よりも加害者がそのあと私刑に遭つたことで抗議方の残虐ぶりを強調とは。この加害者は暴力傾向のあるキチガヒで太古城在住、原籍浙江、両親は北京、娘の一人は米国ださうで中の上くらゐの中産階級なのだらう。
Cityplazaのバス停前にある趙議員の横断幕は民主党なので、いつも誰かに夜な夜な顔などずた／＼にカッターで斬られてゐるが選挙期間中はポスターなど誹謗行為は怖い警察に捕まる（はずな）わけで昨日の傷害もあつてはさすがに横断幕に妨害もない。耳は何うにか接合の手術されたといふ。
本日の午後４時の香港警察定例記者会見は一部の記者が「査警暴止警謊」といふ抗議を１字ずつ６人がヘルメットに掲げたため警方は記者会見中止。記者にしてみれば現場で記者まで催涙弾撃たれ身柄拘束され警察に暴力まで振るはれたら記者会見の場でも抗議とならう。その６人の記者といふのが「蘋果日報ではなく」立場新聞、明報、香港電台（RTHK）と端傳媒、香港獨立媒體（HKFP）に〈am730〉とリベラル中道左派か中立系なのだからメディアの警察嫌悪もどれほどのものか。
警方は記者払ひをして警方の報告のみ映像で流す。佐藤栄作の如し。都新聞の望月記者の「言葉の暴力」に頭痛の官房長官・菅某も記者会見はこれにしたいところか。先週末の争乱で14歳の少年含む325人！が身柄拘束され22週間の総計での拘束者は３千人を超へる。
飲食業大手・美心集団は創業者長女の伍淑清が８月以来、香港の抗議活動批判の言動で美心系の店舗が勇武派の打毀しに遭つてゐるが今度は中共の環球時報で「香港の若者たちはSNSに完全に洗脳されてゐる」「私はもう若者たちを見限ってゐる」と発言。まだこれ以上、店舗をぼこぼこにされたいのか。不憫なのは実際に飲食店舗営業する被雇用者たち。この婆さんは美心集団の経営者でもなく彼女の持ち株は僅か0.17％なのださうだが、やはり「創業者家族」といふレッテルで本人もその社会的地位で物を言つてゐるのだから。香港では美心傘下の星巴珈琲も打毀し防御でバリゲードで営業。それに対して「抗議支援派」とされる飲食店はミシュランならぬ豚がトレードマークの「米猪連」で反政府派の市民による支援が目立つ。香港の経済不振続くなか「黄色経済」なるものがどれほどになつてゐるか？などとすらいはれる。
市街の個人経営の小さなカフェは一概に黄色なので平和そのもの。香港でちゃんとしたエスプレッソなんて20世紀では一流ホテルの意太利料理でもなければ飲めなかつたわけで当時は銅羅湾のポッカ珈琲店が香港で珈琲専門店と評判になつたほどで、それが今ではかうして気軽に香りゆたかなエスプレッソが飲めるのはありがたい。
