富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

現代化之路……共和国70年

農暦六月初二。曇、夕方に雨。尖東。香港歴史館。

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「現代化之路……共和国70年」と題して中共建国70年祝賀の特別展。「我们一定学母国伟大的历史!🇨🇳」でかなり愛国教育色強し。北京の国家博物館からかなりの史料はかなり原本展示とリキが入つてゐる。

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斎白石師最晩年「迎接中国人民第一個憲法中共がまだ理念で美しかった唯一の時代。

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さまざまな展示の中、文革はこれ一枚。文革は「内乱」で四人組失脚で幕。毛X東の責任、罪が意図的にボカされてゆく。

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無機質の鉄が惚れ/\するほど美しい。

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結局、習近平賛辞で終わる。

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この発展計画がどこまでできるか? 基本的に第1期5カ年系計画からずっと同じ考え方なのだ、と納得。


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字は体を表す。毛X東と周恩来で、やはり性格の違いが滲み出る。周恩来は皇帝にはなれない。

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これも一瞬、毛X東からと思つたが人民解放軍の張愛萍将軍(1910〜2003)の揮毫。これも所謂「毛書体」でいかに毛X東の時代であつたか。

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こんな高鉄車両の原寸より大きい?展示もあり。


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雨歇む。尖沙咀の路地裏。


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中古のフィルムカメラやフィルム、現像までする専門店。古い唐楼の中にあつたが、これもこの建物が取り壊され再開発となるまでか。

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尖沙咀を抜け佐敦まで歩く。上海街の酒巴に啤酒一杯独酌ののち呉松街にある「養心殿」といふ台湾風の鍋屋にT氏と酸菜白肉鍋をつゝく。台北の他でこの鍋は初めて。


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旅荷をつくる。キャリーハンドルの内側の段差部分をどう使ふか。傘、コード類はピタリだが、もう一ヶ所はいつもぴったりのものがない。我ながら収納は実に上手なのである。

▼月曜日(七月一日)の立法會騒動につき警察の捜査本格派しすでに反百に及ぶ逮捕。

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最年少は十四歳の由。

14歲示威者稱闖入立法會 因對和平遊行感絕望 - RTHK

一名化名「阿文」的示威者只有14歲,有參與6月9日、6月16日兩次反修訂逃犯條例遊行。他接受本台訪問時說,他當日原本參加民陣遊行,最後決定參與闖入立法會行動,是因為對和平遊行感到絕望。他說清楚知道,闖入立法會是違法的行為,會被拘捕,但認為若不衝擊或佔領立法機關,不會理會示威者的訴求。

漲る若き血潮が改革に、であらう。同じ行為でもこれが百年前であれば英雄的革命行為で革命烈士として中共史に残るところ。今回は政府、警察も北京中央の支持、圧力もあり徹底調査と不届き者逮捕に余念なし。DNA鑑定まででき顔認証もあり指紋だけなら香港IDで全市民の指紋データあるのだから抗議者特定は容易。今回は立法會内部に報道関係者多く、その分別も厄介だらうが。いずれにせよ「この義憤に基づく行為を何う判断するか?」は別として立法會突入という非合法行為をしたのは事実なわけで、それが最初から無罪放免であつたら、それこそ香港の法治は?となつてしまふのだから「突入するなら、それくらいの覚悟」は必要だつたはず。安易にできることぢゃないし、かうした権力による仕返しが怖ければできない行為。

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この記念切手、もう何年前のものかしら……が旧に貴重品になつてしまつた。

昨晩のTBSラジオ荻上チキ「Session-22」に倉田先生出演され小一時間、香港の情勢特集あり、これを拝聴。香港の中国返還の中英合意にまで遡り何が何うして、このやうな状況になつたのか、をさすがチキ流で見事に分析。香港から周庭嬢が電話で出演。彼女の「中共が香港をダメにする」にはアタシはそのまゝ同調はできないが612の暴動鎮圧や71立法議会破壊につき「香港政府に暴力を非難する資格があるのか」はその通り。国家や政権といふ〈暴力装置〉に対しての抵抗で暴力に対して言論での攻防には限界があり、その場合、暴力に暴力で抗はざるを得ぬ場合があること。これについては台湾で2014年の太陽花学運につき裁判所の判決が寛大であつたことは記憶に新しい。たゞそれを中共、香港“市役所”に期待できるのなら、そも/\逃亡犯条例改正反対など必要ないこと。