富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

蘇州

農暦六月初三。朝、雨。陋宅下からミニバスの始発前に歩いて出て地下鉄に行き香港站から空港へ。空港は朝便で混雑。ラウンジも皆さん朝食時間とはいへ、よくもこんなに食べるものだと感心。アタシはミニマリスト

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KA838便。機内で『2001年宇宙の旅』を飛ばし飛ばし見る。小さな画面で不鮮明だが気のせいか宇宙飛行機のパンナムの文字とロゴが見えないやうな。宇宙ステーションにはヒルトンホテルとあるのだが。飛行機はターミナル離岸して離陸までに出発混雑もあり半時間ほどかかつたが飛べば2時間のフライトで昼に上海の虹橋空港着。空港は1号航站楼が国際線用に新築で快適な小さなで実に快適。賃貸自動車の差回しあり高速道路を一路、蘇州。二年ぶり。新区でホテル日航投宿。

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地下鉄1号線も開通し獅山天街なる巨大な消費場所も開業。どこも個性のない開発区なのだが。夜まで諸事済ます。早晩に商業街。


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日本の田舎の町の繁華街のやう。といつても、これだけ料理屋、飲み屋が並ぶ通りなんて、ないか。知己と紋兵衛といふ食肆。〆の日本蕎麦は香港ではたべられない高水準。現地での話の中で香港の逃亡犯条例の話題となる。香港にとつて深刻な問題だが中共の国内では毎日、人民も外国人もその規制の中で暮らしてゐるわけで、それがそのまゝでよく「香港だけは」と認識されることに国内的にはどれだけピンとこないか、と。これはとても難しい問題。シャングリラホテルの、あまりに緩い酒吧に一飲してホテルに戻る。バスタブがそこ/\深く久々にゆつくりと湯に浸かる。ホテルは外資系はかつて問題なく西側の有害なSNSに繋がつたものだが今では外資系ホテルもネット規制の下にあるやうで繋がらぬ上にVPNにも接続できず。キャッシュレス社会で人民元の財布忘れてきたことに終日、気づかず。

▼機中で読んだ信報の社評

與其重複官腔 不如破格溝通 - 社評 - 信報網站 hkej.com

「與其重複官腔 不如破格溝通」この題では漠然としてゐるが71の立法会破壊で歴代主席(議長)のうち肖像画が辛うじて汚されなかつた曾鈺成につき建制派のうち彼の良識を語り香港の不安定な政治状況の中で行政長官の任に当たれるのは彼ではないか、と。同意。