富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

農暦十二月初一「韋駄天」

農暦十二月初一。曇。昨日に続き周末の残務処理。午後、沙田の競馬はR3のBauhinia Sprint Trophy (G3)で単勝90倍だつたMF Poon騎乗のJolly Bannerが優勝。このレースに象徴されるやうに10戦中半分で1位が単勝10倍以上の穴馬で私も警戒して複勝だけに絞つて賭けてゐたが複勝ですら的中が僅か1レースと惨敗。帰宅して水餃子。

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電気湯沸かし器にちょうど1合サイズの酒たんぽが入るのて熱燗には便利。何だかかなり倦怠感。NHK大河ドラマ「いだてん」初回眺める。

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ついに自分の生きた時代が大河ドラマになつてしまふとは。たけしの志ん生はナシだろ。アタシなら平泉成に演じてもらひたい。東京でのオリムピック開催には登場人物たちのやうなマンパワー、そして時代の要請等あるわけだが正月の読書後のアタシには1964年の東京五輪もやはり米国と菊の戦後の國體のなか。劇中で東京高等師範教授の永井道明嘉納治五郎オリムピックの話を持ちかけられ「身体も心も未熟な若者に国家の期待を託し、欧米人でも厳しいところ日本人が」のリスクを説き「スポーツは本来、子どもたちに健康な肉体を、で一部の若者が技を競ふことに利益なし!」オリムピックなど断固反対で、さすが頑固な水戸っぽと思つたが、それに続けて若者たちが「日本の兵隊になり国のために戦ふこと」の大切さ宣ふのだから、結局のところ、だからアタシは個人が勝手にやつてゐる以外の組織化されたスポオツが大嫌ひ。青柳いずみこ『ショパンコンクール』少し読み早寝。

▼千葉で40歳対象に「W成人式」 - 毎日新聞 https://t.co/PG2ksMbuv9 10歳の子ども対象に½成人式も呆れたが40歳のオッサン、オバサン相手のこれは更に驚いた。

朝日新聞の「体罰の代わりが「みんなで感動」涙が統治する日本社会」といふ記事

「感動」が席巻するのはエンターテインメントだけではない。危険性が指摘された組み体操、10歳を祝い親への感謝を伝える「二分の一成人式」……。小学校など教育の現場では、一体感や感動を生むイベントが目立つ。ライターの堀越英美さんは昨年出した著書『不道徳お母さん講座』で、そうした現状を指摘した。「学校では、統治の手段として機能していた面もあった体罰が出来なくなった。その代わりに「感動」によって子どもたちを束ねようとしているように見える。『みんなで』ということが増えたのはそのためではないか」

 
感動が教育の現場で席巻する状況についても警鐘も鳴らす。「自分自身が感動するのは悪いことではないが、他人に強要したり、正義になったりするのは怖い。組み体操に参加したくない子がいてもいい。二分の一成人式には虐待されている子もいるかもしれない。そういう想像力を育てる教育をしてほしい」。