富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

深坑

fookpaktsuen2018-07-06

農暦五月廿三日。台北は快晴。朝は捷運板南線で板橋。板橋は台北を囲む新北市(人口400万人の直轄市、旧台北県)の市役所がある場所。初めて来る。路線バスで中和区中山路の環球購物中心へ。郊外の衛星都市にかうした大型の消費場所いくつも。この近くの惠中布衣文創工作室といふオーガニック系アパレルに家人が行くのが目的。工作台でメモを出して書き物してゐたら美味しい烏龍茶と「おかき」供される。路線バスで板橋に戻り捷運で忠孝復興経由で文棚線で木棚へ。こゝから郊外バスで深坑へ家人に案内される。深坑は元々は文字通り炭坑で栄えた場所だが廃坑となり、この集落は昔の建物が並んでゐたものだから今では深坑老街と呼ばれ台北から近い観光地に。山あひで水がよく豆腐が人口に膾炙。今回のお目当ては三角湧徐媽媽で紅麹の腐乳贖ふこと。臭豆腐も食したが最近の臭豆腐は油がよい所為か、ちっとも臭くない。昔、香港でも路地の行商が売つてゐた地域一帯強烈に臭いやうな、揚げてゐる油もかなり鮮度が低かつたのだらうが、あの臭さが懐かしい。この深坑から山越へのバスで平渓の十分まで往復しようといふ家人と別れ(結局、ずいぶんと待つたバスは深坑のバス停の直前でトラックの背後となり家人一人がバス待ちしてゐたのに気付かず通り過ぎてしまひ家人は平渓行きは断念して還ることに)アタシは木柵にバスで戻り捷運でホテルへ。腐乳など戦利品をホテルに置いて捷運で石壁へ。信義路の露天温泉。 午後から曇り山あひは暑さもあまり感じず丁度よい温泉気分。バスで石壁に戻り捷運赤線で東門。家人と待合せ。金曜晩で、すつかり食街と化した永康街で夕食の客多し。東門餃子館→ 永康街牛肉麺館と、まるで台北初心者のやうなコースで夕食。15年ぶりくらゐかしら。愛国東路から善導寺までバス1本で戻る。台北は路線バスの利用ができると本当に便利。
▼日本は梅雨前線の盛況で西日本中心に記録的な豪雨。オウム真理教麻原彰晃ら7名の死刑執行。晋三政権で全ての平成のうちに始末しようとしてゐる。彰晃尊師なら絞首刑で頸に縄を縊られ床が抜けても空中浮揚では助からなかつたらしい。