富柏村香港日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴る日剩でござゐます

fookpaktsuen2018-04-23

農暦三月初八。今日朝9時に必要な書類があつたが昨日までに準備できず「どうせ老人の早起きだから」と思つて昨晩九時すぎに早寝したら夜中の一時には起きてしまひ夜中に書類準備して読みかけだつた片山杜秀『未完のファシズム』読了で朝となる。「もたざる国」の日本が「持てる国」に勝つために皇道派もなんだか統制派も結局のところ(石原莞爾は極上としても)最後は「死を恐れぬこと」で持てる国・米国に日本の強さを見せるといふ、とんでもない精神論に陥つてしまひ、これぢゃファシズムも完成せぬ、と。御意。明治は近代化、軍の統率も上手くいつたが担ぎ上げた明治帝の崩御、元老たちの引退により「あとは任せたぞ」の大正、昭和が政治的にも軍事的にも未完になつてしまつたこと。これは敗戦後の〈戦後〉も今日まで日本の政治的未完が延々と続くことになる。晩にO嬢と北角の寿司加藤。常連客たちが香港40年なんてヴェテラン少なからず、がこの食肆。最近、太巻きが好きでそれをこゝでも初めて注文。昨晩の睡眠不足で今晩こそ睡魔に襲はれるか、と思つたが眠くならず困つたもの。

未完のファシズム―「持たざる国」日本の運命 (新潮選書)

未完のファシズム―「持たざる国」日本の運命 (新潮選書)