富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2018-03-29

農暦二月十三日。昨晩はかなり飲んだつもりが4時間も寝ぬまゝ午前三時に目覚めてしまひ仕事のことやいろ/\頭を過り朝まで眠れず。年度末で何かと忙しいなか午後、湾仔の公立病院で血圧と血糖の定期検診。すでに来年夏の血液や眼底検査の予約ださうな。この計画性が大したもの。かうして管理してゆくえば来年のいつの段階で医者の数や診療受け入れ施設の充足までよくわかる。かうした点は日本など見習ふべきところ。昨晩からどこか体調不良で(頭ではないが)風邪気味。昼に体温測つたら摂氏37度超で定期検診のあと養和病院の外来へ。馴染みのC医師曰く疲れてゐても眠れな身体の弱さではりウイルスなどに太刀打ちできないでせう、と。アルプラゾラム処方される。帰宅して休養。

⇧磯邊の巨悪追及への執念の根っこには戦争体験があった。終戦間際、砲兵隊を率いて鹿児島県薩摩半島にいた。配備された4門の大砲に砲弾はわずか72発。撃ち続ければ数分でなくなる。どうやって戦うか、上官に問うと「いざというときには、うなるほどの砲弾が来る」とごまかされた。なぜか。「軍人は自分の階級を上げることしか関心がなく、国や国民のためにどうあるべきか考えなかったからだ」。だから、うそや不正を許さぬことが国民のためであり、生き残った己の使命と考えた。「正義なんてありますか」。私の問いに「ある」と断言した。しかし、正義は所与のものではない。追求してこそ得られる。