富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

香港 すべてが叶う街

農暦九月二十日。快晴。マガジンハウスのHanako誌が(もう創刊30年なのね)香港特集でネットでそれを読む。

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半分くらい知らない新しいショップや飲食店で興味あるかといふとあんまり……。特集「香港」のサブタイトルが「すべてが叶う街」とあるが残念ながら一国両制も普選実施も叶わない。昼前にクオリーベイのハーバー沿ひをジョギング。Taikoo Place通り抜けると平日なら賑やかなオフィスと飲食店街も日曜朝では静まりかえつてゐる。

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昨晩などハローウィンの蛮行で少しは賑やかだつたのかしら。

週末の昼餉はいつも半田麺だが今日は台湾産で香港でもセブンイレブンで販売しているKIKIの拌麺シリーズ。5食入りでHK$68だつたか(1000円だ)けして安くないが確かに美味い。

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ちなみにこのお肉たつぷりのは陋宅での「調理例」で元々の商品には麺と特製タレしかついてゐません、念のため。秋の天皇賞ルメール騎乗のレイデオロが2番人気で優勝、今日も馬券買はずで予想的中。晩にNHK教育テレビ(古典芸能への招待)で今年6月歌舞伎座での播磨屋が団七演じる「夏祭浪花鏡」見る。二代目延若の当たり役で近くは勘三郎18などこれを演らせたら面白いところアタシは役者以前にこの芝居の面白さがよくわからない。内容のわりに花道の出入りばかりがやたら忙はしい印象。播磨屋がいくら芝居上手でも、である。この六月興業ではお梶演じる菊之助の息子も登場で親子三代。相変はらず歌六⑤が安定感。歌六③の家系は本当に派生が多く歌六③の息子が吉右衛門①、時蔵③と勘三郎⑰で当代の播磨屋歌六⑤、この芝居に出てゐる錦之助⑥あたりは再従兄弟。時蔵⑤や獅童勘九郎七之助も同列といふことか。

台北でのゲイパレード。台湾は中共の圧力で外交もまゝならぬところ文化部長(大臣に相当)が同性婚合法化実現に向けての意欲。実現すればアジアでは初。政治的にも二大政党制と第三極も台頭で民主度は高く政治的発言の自由等も日本よりマシ。かうなるとアジアで最も国家の近代化が進んでゐることとなり国際的にはそれだけでも存在感あり。考へてみれば中華民国じたい孫文の共和制の理想で大陸で上手くいつてゐればアジア初の民主共和制国家だつたわけで。

▼解放軍鋸樹 漁護署稱法例不適用 https://t.co/X8Hurp9Dx1 先月の大型台風のあと在港の人民解放軍が自主的に山中の倒木整理作業に乗り出し今月は100kmトレイルもあるので、そのための「活躍」でもあるのだが香港の条例では政府当局の許可なく公園等の樹木伐採は不法で人民解放軍とて勝手にはできないところ今回のこの活動に当局(漁護署)は条例適用せず、つまり超法規的判断で黙認と……これも一国両制は蔑ろに、か。