富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2017-12-28

農暦十一月十一日。夜中にやたらと喉が乾き目が覚めて水を大量に飲むがダメ。午前三時には覚悟して起きてしまひ水分補給続けるが冴へない。血糖値を測ると13.2mmol/Lで食後7時間の空腹時としては、それって237.6mg/dLでダメでせう。普段でも服薬してゐても(80〜100が適正のところ)126くらゐで少し高め血糖はうちの父方の血統か。永平寺のやうな生活時間になつてしまつてゐるアタシだが朝も4時半とか5時になると知己は皆、年寄りだから起きてゐてSMSの往来が頻繁となる。不動産O氏とは昨日のこの日剩に載せた談志の話に。日本では仕事納めだが東方全然仕事終はらず。それでも少し早めに官邸を出てジムのトレッドミルで走り帰宅。でれでれっとテレ朝で「池上彰が2017総ざらひ 知らずに終はれない今年のニュースTOP50」なる年末特番見てゐるうちに睡魔に襲はれ朦朧。
▼昨日、中共全人代常委で香港での中共による出入境手続き(一地両検)につき合憲合法と当たり前だが全会一致で通過。来年二月に香港で(形式的だが)立法。中共と結ばれる高鉄で香港側に中共のイミグレ設営は技術的に仕方ないことだとしても「法的手続きとして」一国両制に反するといふ指摘もあり。これは前例との手続きの違ひについて。香港と深圳のボーダーの内、深圳湾口岸(ボーダー)は香港から深圳湾の橋を渡り深圳蛇口側に香港の出境手続き区が設けられてゐるのだが(それだけでいへば深圳湾では香港のイミグレが深圳に出張つてゐるのだから高鉄では香港側に中共が出張るのも同じなものゝ)2006年に深圳湾口岸のこの「特例」の批准については先づ全人代常委が「香港政府が深圳蛇口に「港方口岸区」設営のため土地を深圳側から租借可」と判断し、それを中共国務院が批覆、それを受け香港で立法=条例化して国務院と香港政府が<合作安排>を結び最後に全人代常委が批准と確認といふ手続きがとられたもの。それに対して今回は政府がまず11月に実務的な<合作安排>を済ませた上で昨日の全人代常委での批准、そして最後に香港で立法手続きとなつてをり、そのプロセスがおかしいだろう、これが香港の一国両制を踏みにじる手続きだ、と。確かにその通り。だが中共にしてみれば(と中共の肩を持つわけではないが)香港に任せておいては九龍にこの中共のイミグレ設けるといふことだけで反対運動が起き立法、行政の手続きが遅延するのなら、といふことで今回の強行措置となる。まさに一国両制といふ理念が実際には上手く昨日してゐない明らかな例。