富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

蘇州2日目

fookpaktsuen2017-11-24

農暦十月初七。蘇州も大気汚染は深刻だが遉がに早朝は朝霧のやうでホテルから眺める景色はそれなりにきれい。朝六時半にラウンジでの朝食済ませホテルから歩いて本日の出向先に向かふ。ホテルを出ると路上に容姿整へた女性たち多くマスクしてる人多く目立つたが横を通ると日本語で、朝の日本人学校への子どものスクールバスの見送りの由。それにしても日本人学校はこゝから歩いて300mくらゐのはずだが、それでもバスご利用か。終日の会議。昼に「商業区」日本人街の日本料理屋へ。とんかつ定食だが前菜のお膳良四品のうち一つが塩味のピーナッツで昼に啤酒飲むでもなくピーナッツをぼそぼそ食べる珍しい体験。早晩に会議終はりホテル日航の中華料理で懇親会。杭州料理は有名だが果たして蘇州料理なるものはあるのかと思つたが総じて杭州料理的なもの。紹興酒を求めると紅酒(赤ワイン)か?と服務員に言はれ「紹興酒」だと酒単でも指差したが余程、紹興酒を飲む客も少ないのか飲み方すら解せぬ様子。最初はそのまゝ供され燗にしてと頼むと小さな湯灌の徳利で猪口に二杯も注げず瓶のまゝバケツでいゝから熱湯注いてお燗して、と指示せねばならず。紹興酒など地元浙江省の特産だが若い世代には、その嗜みないのも当然か。中国だと晩の宴会は始まりも終はりも早く八時半ほどで閉じてホテルに戻る途中、夜はさすがに少し寒いので新興デパートの中を抜けると感謝祭に合はせて七面鳥が、それも活きた七面鳥が番ひで展示されてゐたのには驚いた。 ホテルに戻り疲れてはゐるが蘇州に来て開発区にゐるばかりなので円タクで旧市街に向かふ。近くから地下鉄もあるが一寸面倒。蘇州の旧市街の伝統的な街並み壊さぬやうに設計された豪華なパンパシフィックホテルで車を降り地下鉄建設で埃っぽい街並みを書院巷のほうに歩き平江のいはゆる蘇州らしい疎水の保存区へ。さすがに夜もこの時間だと漫ろ歩きの旅客も少なく静か。この時間に来て良かつたか。覌前の商業区を抜け景徳街のほうへ。旧市街を10km近く歩いたことに。市街地でも西の外れの方でだいぶ暗いところ何だか既に店舗の閉まつた商業ビルの奥からディスコティックな音響が聞こえ何かと思ひ近づいてみると音は賑やかなクラブで中を覗いて見ると蘇州で?と思つたがドラッグクィーンの女装子が口パクで演舞。客は若者がちらほら4、5組の二十人程で啤酒飲みながらお世辞にも上手とはいへぬ舞台眺め「一人かい?」と話しかけてきた若者と四方山話で最近の蘇州世情を聞く。