富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2017-10-24

農暦九月初五。LINEはいつも用件のやりとりばかりだが今日は知己から予期せぬ話題振られ伝言のやりとりでは間に合はずビデオチャットなるもの初めて使ふ。晩に外国人記者倶楽部で香檳酒のテイスティング催事あり末席を汚す。四半世紀前の同僚で今では香港の日本酒輸入販売のキーパーソンの一人である酒豪K嬢誘ふ。20種類もの香檳を好きなだけ試飲できるのだから酒好きには垂涎。アタシは英国のBerry Bros & Ruddの銘柄のが一番好みといへた。90分の香檳三昧のあと階下のダインで海南鶏飯で腹を満たしK嬢がまだ未踏といふので湾仔のバーMにお連れする。四半世紀前の同僚らの懐かしい近況いくつか聞く。
▼済んだ選挙にいつまでもくよくよしても仕方ないが自民党の得票率は48%で議席は75%なのだといふ。許すまじ、小選挙区制。政権交代可能どころか自民党覇権の恒久化。「たられば」だが野党分裂の226選挙区で与党8割勝利、野党共闘実現してゐたら63選挙区で逆転だつたとか(毎日新聞)。自民党より右もゐる希望から共産党までの共闘など「野合」そのものだが少なくとも選挙で自民党議席減らし国会が始まれば野合など解けても、少なくともそれだけで野党共闘の成果あつたのだが、できないのが野党のだらしなさ。朝日だつたか毎日だつたか

問題は、安倍政権に軋みが出て、それに代わる野党が必要な時に、なぜ我々はその選択肢を持てなかったか、ということだ。ひょっとしたら我々が彼らを追い込んだのではないか。

北朝鮮の脅威と民進党の悪口しかネタのない晋三に与して民進党旧民主党)に必要以上に国民世論のバッシングを続け民主党政権時代の成果も無視、その上失敗を言ひ募り何時までも彼らを許さず支持率1桁にまで下げ、彼らのその自信喪失が希望への寄り縋りをさせてしまつた、と。御意。
▼築地H君によれば今回の総選挙で「無産政党」の獲得議席数は共産党12、社民2の合計14で、これは「1932年実施の総選挙の5以来、最低の水準」なのだといふ。帝国議会で1937年にさへ36議席を得てゐたのといふのだから。