富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2017-09-20

農暦八月初一。晩に湾仔。岸和田Y氏(元曼谷Y氏)が1988年からの香港での商売を閉じ光榮退休といふことで、これまで隔月でほゞ定期的であつた恒例の飲み会も定例では今日が最後。辛党のY氏なので湾仔の渝川菜館といふ四川料理屋にしたがアタシは未踏の食肆で官邸の執務室に携帯忘れ渝川菜館が湾仔のどこか、朧げに皇后大道東とJohnston Rdの間と思ふがY氏や家人に連絡もとれず、だが皇后大道東から勘で廈門街に入つたら、そこにあり安堵。家人の話では在港邦人の人口に膾炙してゐるさうだが確かに噎せるほど麻辣の麻がきゝ美味。Y氏と昔を偲び北京二锅头の烈酒、盃を重ねる。
▶銅羅湾のエクセルシオールホテルの老朽化でオフィスビルとしての再開発が取り沙汰されるなかSCMPの記事で、この土地が香港の英国植民地としての開闢以来「最初に民間に払い下げられた土地」とあり。銅羅湾一帯が当時のヴィクトリア市では市の境域外の辺鄙な場所で、其処の広大な土地をジャーディンマセソン商会が払ひ下げ受けた史実は有名だが、その払ひ下げが植民地香港で最初とは知らなかつた。
衆院解散総選挙の費用6,000億円は晋三が負担すべきである。この勝手な総選挙にあたり民進党の前原代表曰く、共産党とは消費税や日米安保の考え方が根本的に違うため「一緒の政権運営は難しい」。当然。今回の選挙はあくまで自民党一強の状況打破のため。全く政治的センスのない御仁。その消費税について共産党は反対とするが、単にかつての社会党のやうに「なんでも反対」なのではなく、志位委員長曰く「消費税10%引き上げを前提に「教育や子育て」に使うなどと言い出した。増税の是非は総選挙の大争点となる。8%への増税が深刻な消費不況を作りだしているもとで10%増税ができるか。大企業に大減税をやりながら庶民増税が許されるか、と。御意。