富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2017-07-17

農暦六月二十四日。午後に大雨。黄色警報発令。官邸からの晩二更の退勤は豪雨に備へたレインコートと長靴の久々の出番。幸ひにタクシー拾へたが運転手がポケモンGO!弄び怖いったらありゃしない。世界中どこも異常気象。アタシが死ぬまで地球は保つのかしら。
▼劉曉波氏が天安門事件後も他の反体制指導者のやうに亡命選ばず国内に残つたことで、今回の病状悪化と出国希望を本人はどのやうに考へてゐたのか、と気になつたが昨日の朝日新聞の報道によると2010年に劉氏獄中でノーベル平和賞受賞のあと当局は妻の劉霞氏も自宅軟禁で監視するやうになり獄中の劉氏との面会も月一度しか許されず夫人もかなり精神的不安定になつたが夫人は夫に心配はかけまひと自分の現状は伝へなかつたといふ。周囲は劉霞に単独での出国も勧めたが受け入れず。さらに昨年から今年にかけ劉霞氏は両親を相次いで失ひ精神状態悪化しドイツに亡命してゐる友人の作家(廖亦武)がドイツ政府に働きかけ劉霞は「夫も一緒なら」と出国希望するやうになつたといふ。今年の3月の面会で劉霞は夫に自分をとりまく厳しい状況伝へ、こゝで劉曉波も出国に同意。ドイツ政府も中共と交渉開始したが今年6月になり劉曉波が末期癌であることが明らかになり出国の機会失つたことに……。さうなるとやはりどうも急な病状の悪化がなぜか疑はしくないか。
▼香港空港で遅ればせながらCXと協賛エアラインがFとCの乗客のために出境審査でFast Lane設置なんだとか。その記事で我々があの香港のサービス精神に乏しい手荷物検査のところで1人あたりHK$45も払はされてゐたことを知つた。まさか個々が費用負担してゐたとは。それならもう少し客として扱つてほしい。