富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2017-07-16

農暦六月廿三日。日曜日。午前中、陋宅書室片付け。片付けはハマる。しかも何かしなければいけないときにかぎつて後でもいゝ片付けに熱中する。逃避行動か。井上ひさしが遅筆で締め切りすぎの原稿いくつも抱へてゐるときにそんなことをするエッセイがあつたこと思ひ出す。雨。昼前にジムまで往復とトレッドミルを走る。昼に揖保の素麺。食前に晝酒が利いて午睡。競馬中継見る。1970年代は毎季、10月に開鑼で5月末にはお終ひ。年間60回の開催日が今では88回まで増える9月初旬から7月中旬まで。かつて3ヶ月あつた夏期休業も今では1ヶ月半。馬も騎手も調教師も大変。今季は何といつても神様、仏様、モレイラ様で今日の2勝も含め709戦171勝で勝率24%と記録的好成績で入賞率も5割超へ。調教師ではサイズ師でモレイラと組むのだから539戦95勝、勝率17.6%と、これも驚異的。今日はサイズ厩舎で知己の馬主H氏のCalculationも1着。そして今年の何よりのニュースは昨年12月に豪州から香港に戻ってデビューの潘明輝騎手の活躍。あっといふ間に勝率2割で途中、騎乗停止処分も2、3度あつたが結果、今日も2勝で121戦22勝で勝率を18.2%として、これはリーディングジョッキーのモレイラに次ぐ、勝ち数では2位(106勝)のPurton騎手の勝率(17.8%)に勝る好成績。来季が楽しみ。競馬であるから競走馬を語らねばならないが何といつても今季の花で已に惜しまれて散つてしまつたのがRapper Dragon馬。香港経典一哩賽、香港経典盃、香港ダービーの3冠王となつた史上初の4歳馬で4月には国際G2の主席錦標も勝ち5月7日のThe Champions Mile(G1)も圧倒的人気で5連勝期待されたがレース上の事故で死去。この活躍に対して今年の香港馬王に選ばれたが既に死後とは悲しいばかり。晩に自宅で韓国焼肉。香港でも韓国料理屋もどんどん高くなるなか韓国食材店で肉など買ひ込み自宅で焼けばコストは5分の1ほどか。

画像で左はCalculation馬勝利のあとモレイラ騎手と隣にサイズ調教師。真ん中の写真はCalculationの口取りで香港ジョッキークラブのお馴染みのお歴々。右はRapper Dragon馬の生涯成績。