農暦四月二十五日。曇空に霧雨のやうな雨。土曜に午前と午後それぞれ外で会合あり。昼は日本人倶楽部の食堂。夕方帰宅して読書。晩は酸白菜と豚肉の鍋。
▼五十嵐太郎『現代建築に関する16章』(講談社現代新書)読む。形態と機能。バロックからモダニズム、ポストモダンへの流れ。広場。身体。日本的なもの。帝冠建築。「イデオロギー的な伝統論は細かい差異を無視してしまう」。藤森照信が縄文派なら隈研吾はデジタル弥生(笑)。写真と近代建築の共犯関係(ビアトリス=コロミーナ『マスメディアとしての近代建築』鹿島出版会)。ル=コルビジェのまなざしそのものがカメラと同化。「住宅からどうのように外を見るのか、横長の窓をつくればまさにパノラマを切り取るフレーミングになる」。建物の内側から外の眺め。スナップ写真のやうなロートレックの酒場の絵。
▼商業建築。ショッピングセンターは今では普及した名称だが、だらだらとした言葉の長さが嫌だ。商場といふ言葉も(中国語に)あるしモールといふ言ひ方もするがモールは建築的にはもつと広義。この商業建築のことを村野藤吾は「消費建築」と読んでゐたことを上述の本で識る。消費建築!なんて言ひ得た表現。消費場所、消費場……これからはショッピングモールをかう呼ぶことにする。
@fookpaktsuen: 朝日新聞(私の視点)「異論のススメ」に異論「民衆は戦争を望まない」内田雅敏:無人島で「領土は譲れない」と息巻く人たちが米軍基地の重圧に苦しみながら140万人が住む沖縄に冷淡なのには驚く。… URL
@fookpaktsuen: 司法省の特別検察官任命に「魔女狩りだ」とトランプ。「おまえは魔女ではない、魔王だ」
現代建築に関する16章 〈空間、時間、そして世界〉 (講談社現代新書)
- 作者: 五十嵐太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/11/17
- メディア: 新書
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