富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

大人のランドセル

fookpaktsuen2017-04-29

農暦四月初四。晴。週末土曜。早晩に湾仔のRenaissance Harbourview Hotelで明日のQE II Cupのため来港のハロンS氏と待合せ。土屋鞄製作所より火曜日に実家に大人のランドセル届き箱入りでは香港に送つてもらふにも大きいのでS氏に送り持参してもらふ。Watoson’sワイン店でWither HillsのChardonnay 2015年と豪州Margaret RiverのEvans & Tate Redbrook Shiraz 2012年(これは初めて)の2本贖ひ書湘門弟の湾仔店。元々、西環にある湖南料理だが湾仔の店も繁盛。心持ち塩辛さに難儀。辛い料理に2人でワインぐびぐび。今は競馬業界のSさんだが元々は音楽業界で昭和の終はり頃の話になり水谷公生さんと二人とも面識ありで当時の話となる。酔つた勢ひでバーMでさらに飲む。
▼S氏の会社で競馬関係で社員募集してゐるのだが35歳くらゐまでの募集でS氏曰く今の若い人はパソコンが使へないといふ。ずつと須磨帆やタブレット世代で家にPCもないのだといふ。さういふ世代かわりがあらうとは。
▼世の中、北朝鮮の核弾頭を待つやうな戦争気分。学校でも地方地自体でもそれにむけての動き。M記者曰く「バケツリレーで焼夷弾を消しとめようとした七十数年前とどこが違うんだろう」と。御意。学校の管理職や役所の小役人は「そこまでしなくても」と思ひつゝ「もし現実になつたら」で「何も対応していなかつた」と言はれるのが怖くて、それでこんなことをしてしまふ。これの連鎖反応で世の中おかしくなる。

⇧『牯嶺街少年殺人事件』などヒット作あっての監督の初期作の再評価であって、そのオマージュなければ、この映画は正直言って普通には「面白くない」。この記事はホメすぎ。「主人公の阿隆(侯孝賢)は野球選手として将来を嘱望されたが結局大成せず台北で無為な日々を過ごしている」というが野球での夢は夢で大切なのは米国での生活に失望して戻っていること。幼馴染の阿偵(蔡琴)と「2人の人生は思いもよらぬ方向へと進んでいく」と言うが、それは結末だけの話であって、無為な生活が続くところがストーリーの核心なのに。