富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2017-04-04

農暦三月初八。陽暦四月四日で清明節。春の彼岸で墓参による山火事が香港全体で761件の由。古代から祭事に火を焚く風習こそあれ火がライターで簡単に起こせる現代で焚火がどれほど重要なのか、それによる山火事、樹木喪失、消防のコストは大。官邸で書類整理。多湿の季節。太古の岡田屋で乾燥機購入。風呂場で使つてゐた乾燥機はもう20年近くでさすがに除湿機能落ちて電気だけ無駄に使ひ買ひ替え。あつといふ間にタンクに水が溜まる。冬物の衣料片付け。晩にNHKテレビつけるとNHKワールドの英語ニュース放送中。政府の肝入りの成果か日本政府の広報的なのは中共の中央電視台の如し。キャスターはいかにも日系三世の米語で、それに対して特派員や記者が英語で一生懸命話しているのも辿々しく少し痛い。NW9などキャスター交代。これまでより気さくな感じで親しみやすさ強調のやうだがキャスター慣れてをらず致し方ないがガチガチの緊張。クロ現+はかつてのクロ現の国谷裕子キャスター交代のあと軽さ路線から、これまで晩7時ニュース担当だつた武田真一アナに交代でシビア路線回帰で今晩は共謀罪。晋三らの介入と籾井路線も今は昔か政府寄りの姿勢は見せず。
▼SCMP紙(3月31日)の記事“Economy class squeeze: why Cathay Pacific needs to trade in passenger comfort for profits”(こちら)が興味深い。2016年度は過去20年で最悪のHK$5.8億赤字記録したキャセイはエコノミークラスの座席を国際路線の主流であるB777-300で現在の3-3-3配列を他社見倣ひ3-4-3に15%の乗客増狙ふといふ。香港~バンクーバー路線で見るとキャセイは現在275人乗りなのに対してエアーカナダは450人乗せ運賃も割安。エアカナダは格安のエコノミーから客が埋まるのに対してキャセイは苦戦。3-3-3配列は今では英国航空シンガポール航空を残す程度。キャセイLCCとの競合、中国の航空会社が質の向上と国際線拡充で香港経由でキャセイの客に期待できず。エコノミーでのオーバーブッキングはアクシデントに非らず意図的にエコの客多くとり高運賃の客から空いてゐるプレミアムYやビジネスに格上げとなる。アタシも先日の台北便では恩恵に預かつたが。それなら最初から3-4-3でといふ判断は当然なのか。それにしても座席が18.5インチから17.2インチに狭まり映画館どころか香港の路線バスの座席より狭い。洗面所も38人に1つから50人レベルとなりエアカナダは66人に1つ。これが不愉快なら、どうぞ上級のお席をお取りください、か。

真宗興正派浄土真宗でも脇門跡でお西さんの門主ほどの地位ではないが昔の(といつても明治中頃までは)西国では天皇の低き知名度に比べ門主への信頼は厚く天皇ですらそれを羨んだといふ。それを思ふと皇室が女性天皇どころか宮家すら設けるのに難儀するなかで真宗の動きはアップデートが早いのはさすが。⇧首相のころ自然災害時に現地で直接指揮をとる姿や、その人文的で柔和なキャラから人民の総理だとか周恩来の再来、 温叔叔と好感もたれてゐた温家寶だが中共幹部の収賄や公金横領等が話題になるなか温家寶については2012年にNew York Timesが執拗にその莫大な家族資産(US$2.7b)と海外での事業を報道。首相退任後は北京の天安門広場東側の政府主要期間が集まる土地の中に豪邸ともいへる四合院を建て、そこで余生過ごしてゐるはずだが引退後は一度、2014年だかに訪中してゐたドイツのメルケル首相との会談をしただけで(これも引退幹部としては異例中の異例)ピタリと姿を表さず。さすがに簾政ぶりで人口に膾炙した首相自らの大汚職では前首相逮捕では済まぬので幽閉蟄居といつた内々の処分でもあるのかしら。ちなみに、その温家寶私邸の四合院は健在。天安門広場は植ゑ込みなど緑化著しい。広大な人民の広場から人が集まりにくい空間に。これもわかりやすい話。⇧英国のEU離脱につき、このたとえ話は傑作(全文はこちら⇧高座にベッドが運び込まれ客の目の前には病床に伏す病院の足元の足袋の底だけが見える。そこで可動式ベッドが動き上半身が上がると羽織を着た歌丸師匠……これは想像しただけでも凄い。⇧「昭恵氏が自らの力の大きさを自覚しているようには見えない。フェイスブックにコメントを載せただけで沈黙を続ける昭恵氏だが重ねて国会や記者会見での説明を求める」と毎日新聞ははっきりと主張。他の新聞にこゝまでの覚悟は見えない。アッキーのFacebook覗いたら3月23日に森友問題についてのコメント(第三者による作文なのはありあり、といはれてゐるもの)以来一切書き込みもなくスマホ取り上げられてゐるといふ噂もあり。