富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

台南を歩く

fookpaktsuen2017-03-17

農暦二月二十日。台南のシャングリラホテルの朝食のバラエティには本当に驚くほど。朝あまり食べないアタシには勿体ない。朝十時を待ちネットで四月の香港映画祭のチケット予約。といつてもかつて50本以上見たアタシも今回は3本のみ。ホテルを南に歩き知事官邸。大正12年裕仁皇太子来台の際に1泊2日で台南に行幸の際こゝに宿泊。鉄道を潜り東門市場抜け旧台南州廳前のロータリーに近い芳苑氷棒でアイスキャンディー頬張る。鄭成功祖廟参拝。東の市場の活気に比べ老朽化著しい西市場。國華路を南に下り海安路の矮仔成蝦仁飯で昼餉。美味。康樂路を上り神農老街。國華路より永樂市場。西門圓環から赤崁城旧址の裏を抜けて旧市街のだいぶ北、崇安街の連得堂餅家に行き焼き菓子贖ふ。味噌味の煎餅は朝で売り切れ。台南車站まで出て鉄道スタンプ押す。一旦ホテルに還る家人と別れ民権路、忠義路から国立台湾文学館。図書館で読書。忠文堂毛筆店。懐素(737〜799)の草書写本贖ふ。合成帆行で家人と待ち合はせ民権路の再發號肉粽。軽く小腹満せ路地から路地と市街を西北に歩き富北街の延麟堂酸菜白肉鍋。ここも三度目かの定番。ホテルも戻りNHKワールドプレミアムでドキュメント72時間「香港 重慶マンションへようこそ」(こちら)眺める。必要以上に「危険な香り」w この撮影の間に「20年前に中国への香港返還を記念して始まった」香港マラソンのレース前に取材したエチオピア人のランナーが本番で優勝し、MTR焼身自殺図つたキチガイ男が尖沙咀站で焼け出され站は閉鎖……理想的にいゝタイミング。やらせではないが企画的にはごちそう。アタシが30年に何度か泊まつてゐたのはA座16樓のTravellers Hostel(こちら)だが今はHK$70のドミトリーは当時は確かHK$35だったか(HK$1=35円)。物価も考えると今のほうが圧倒的に安い。当時はエレベータは故障してばつかりで動きは遅いし階段は壁に乾いた血がべっとりだつたりヤク中が虚ろな瞳で階段に座り込んでゐたり、それなりに怖い環境だつたが、けして命を狙はれるやうな危険さなど皆無。大規模改修と環境良化図つた今はネットで予約できWi-Fi完備のホステルが並び全く危なくなどないが、この番組を見てゐると随分と危ない場所に思へるから。取材中にはフツーにインド料理を食べに来た香港在住の日本人なんてのは出てこない。出てきてはいけない。この2日で台南市街歩いた距離25kmを越す。