富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2017-01-30

農暦正月初三。昨晩NHKオンディマンドで「ブラタモリ」で先週土曜に放映された「水戸」を見る。早朝に水戸駅から水戸城本丸跡地(水戸一高)訪れ水戸藩の倹約を説き(江戸での支出多く財政赤字水戸光圀から画期的な上水道計画としての笠原水道を紹介。この石造の水道の石は那珂川千波湖に挟まれた水戸の台地の崖から掘り出され……といふ部分がこの水戸編の主な話。番組の最後はアタシにとつては中学に通ひなれた三の丸で藩校弘道館を紹介し藩校の学生にとつて偕楽園は思索の場所として、と偕楽園を地味な正門からの竹林の径を歩き最後に千波湖を望む。よくぞ水戸を取り上げたな、と思ふが、それでも諸国漫遊のブラタモリのネタとしては他に比べると弱い。上述の崖に点在する洞窟であるが今は立ち入り禁止になつてゐるがアタシが子どもの頃は近づける場所で悪さもあつたが小学校の頃にO君はこの洞窟に廃品回収だかする父親と一緒に暮らしてゐた。庭先にドラム缶の風呂があるのを友だちと遠くから眺めてはゐたが、どこか「近寄ってはいけない、触れてはいけない」こと。それでもO君がそれでいじめられたり疎遠にされたりもなかつた、昭和のまだ戦後といふ記憶のあつた時代。この水戸編に続き金比羅さん、さぬきうどんの2編を見る。金毘羅宮の地理的条件も「なるほど」と納得させられ琴平に現存するJRと琴電のほかに2本の私鉄が参拝客を運んでゐたこと、幼いタモリが丸亀から父と金比羅に来たときの電車も今では敗戦となつた、地形に辛うじて痕跡止める私鉄だつたことまで紹介。さぬきうどんも中讃の滝宮がだうしてうどんの名産地になつたのか、を理詰めで語る。この2本はやはり水戸より面白い。曇。にはか雨。春節の正月休みだが官邸で書類整理。メールを開くところまで辿り着かず。メールソフト開くと、オフィス不在してゐたこの1週間で外でもかなり不要メール 処分しておいたがサーバーに残つたメールは388通と正月に縁起よく更にジャンクメールは689通なのは嗤へた。今回入手のカシオ計算機のトップエンド機S100を使ひ始める。これまで20年以上愛用のカシオの計算機JS-140はすっかり手に馴染んでいる。当時、どこかの不渡りでも出した問屋かバッタ屋かオフィスに突然「計算機買つてくれないか」と行商に現れ、同僚だったベテランのQ姐が「不憫だねぇ」と5台だか買つて同僚で同じものを使ひ始め私のは天星小輪のシールを貼つてゐた。夕方帰宅途中に金鐘のPPに出てモンブラン商店で万年筆の修理出来上がり受け取る。普段のメンテナンスはしつかりしてゐたつもりだがインクの出る量がもの足りず暫くペリカンのM800を使つてゐたが官邸で机上のペン差しはモンブランのもので、そこにペリカンはサイズは合つても、どこか居心地がよくない。帰宅して晩にカレーライス。

「日本は全体を見ていないのでは?」「地元の人たちが一番ほしいのは治安。あの国にいるかぎり、いつ撃たれるか、いつ娘たちがレイプされるかわからないという状況です。考えてみてください。そんな切迫した日々の中で、自衛隊が造る道路に人々の関心は向きません」「自衛隊は日本の都合で送っているようです。南スーダンに貢献しているというのとは違うのでは?」と東京外国語大学特任助教のモハメド・オマル・アブディン(スーダン出身の国際政治研究者)