農暦十月廿八日。快晴。ラウンジで朝食。日曜朝で七時半でも静か。こゝからの海岸の眺望が見事と聞いてはゐたが靄がかつて視界芳しからず。海岸の砂浜に遊歩道ありジョギングする人も少なからず。今回の青島で初めてアウトドアを走る。天気は良いがやはり煤塵は海岸線でも如何ともし難く1kmほどで降参しホテルのジムに還る。途中、あまりに可愛い野良の仔犬に甘えられる。昼まで机に倚り書類整理。退房。タクシーで空港に向かふ。郊外の工業地帯に入ると霧霾はさらにひどい。空港で通関後に「ファーストクラスラウンジ」なるものありFではないので使へるのかと思つたら驚くなかれキャセイドラゴンから全日空、ワンワールドからスタアラ、さらにPriority Passまでごった煮のラウンジで而も1980年代の中国民航か?といふくらいダサい。不味いチャーハンを麻婆豆腐と味気のない卵スープで胃に流し込む。麻婆豆腐といふ料理だけは「不味くて食べられない」がないだけ貴重な料理。今回の啤酒漬けの青島最後の青島啤酒。KA951便。Cは客が数人で閑散。定刻前に搭乗済み搭乗橋も下がるが動かない。機長が視野不良で待機と伝へる。小一時間の待機もCだとありがたい。飲み物が供されドライマティーニを二杯。雲海が見事。香港空港に着きCXの到着客ラウンジで雲呑麺注文すると伸びてしまつて汁もすつかり吸つたもの供され食べられぬ。空港からタクシーで帰宅。