富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2016-11-04

農暦十月初五。快晴。一昨日からの来客あり昨晩の宴会には参加されてをらず、その来客囲んでの食事会で二晩続けて六國酒店の粤軒。当初FCCの中華予定してゐたが9名だつたのが2名増え卓が用意できず急きょ「わかりました」で粤軒の角席。あつさりとした粤軒でやはり美味い。連日の多忙でさすがに疲れ何処のバーにも寄らずバスで地味に帰宅。
▼TPPは三笠宮斂葬儀済んで本日、国会は可決。日本中の農家は今後一切自民党公明党に票を投ずること勿れ。TPPは通せても地球温暖化対策の巴里協定の批准は間に合はず。この国会でのTPP強行:パリ協定不能の経緯(いきさつ)は毎日新聞の記事「自民内調整に不手際」(こちら)に詳しい。

食い違いは4日午後2時半過ぎに露呈した。野党の抵抗の中で衆院TPP特別委員会が始まった、と聞かされた自民党佐藤勉衆院議院運営委員長が「なんで勝手に開くんだ」と怒りをあらわにした。山本有二農相への辞任要求が収まらず、午後1時開始予定の本会議を遅らせ、議運委で野党と調整を続けていたからだ。TPP委の塩谷立委員長(自民党)や森山裕理事(同)は、佐藤氏に開会を連絡していなかったという。
山本農相の最初の失言は「強行採決するかどうかは佐藤勉さんが決める」だったが、その佐藤氏を省いて採決の動きが強まる皮肉な形となった。これに野党は態度を硬化させ、本会議は開かれなかった。
大島理森衆院議長や竹下亘国対委員長、佐藤氏らの当初の見通しでは、本会議でのパリ協定承認を優先し、その後の予定のTPP委での採決は7日に遅らせることも織り込んでいた。
すれ違いの背景には、野党への配慮を重視する大島議長や佐藤氏と、円満採決は困難とみる塩谷氏らTPP委の現場の思惑の違いがある。政府・与党が「10月中の衆院通過」を目指しつつ、誤算続きで採決日程が何度も後ろ倒しになったのも調整を複雑にした。
民進党泉健太議運委理事は「佐藤氏がTPPの採決を知らなかったのに驚いた。(大戦前の)関東軍と当時の日本政府のような、現場の暴走を抑えられないむちゃくちゃな国会運営だ」とこきおろした。

自民党政府が官邸主導で党がどれだけ組織として動けなくなつてゐるかの状況をよく露呈。強固な支持基盤もなく、これほど脆い組織なのだが、それでもバカバカしくも強い官邸の指導の下で巨大与党の体を為してゐるから不思議。市民の声など国会に届かず、唯一効力発すは天皇の天の一声だが聖上にそれを託せば明らかな憲法違反。聖上も忸怩たるものあり。本来の近代国家制からは外れるが、せめて臣民が天皇の御意を伺ひその通りに動けばマシなのだが、そこまでの神託はこの国にも無い。

「もうやめよ」では遅過ぎる。もうどれだけの国家的損失になつてゐるのか。豊洲の比に非ず。晋三や日銀黒田が返済できる額ではないのだから無期懲役で収監でもすべきでは。最初からあんなペテンを信じた国民、煽つたマスコミにも大きな責任あり。TPPとて許容としたマスコミの責任は重大。