富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2016-11-05

農暦十月初六。快晴。来客が午後の便で帰国で空港に送るが折角の週末なので、と定番で朝のスタンレーにお連れするつもりが運転手が道を間違へ石澳への道に入つてしまつたので方向転換も難儀な狭い道、石澳まで行き富豪住宅と石澳の鄙びた集落とのギャップを眺めていたゞく。大譚からリパルスベイ、アバディーン隧道潜り西環から九龍に渡り一路、流浮山。香港も狭いやうで、このルートで石澳から流浮山への道のりは50km近い。歡樂海鮮酒家で早めの昼餉。流浮山なんて15年ぶりかもしれないが数多ある海鮮料理屋のうちWilliam訒達智兄贔屓のこの食肆。昼の麦酒が美味い。海鮮食品店や料理屋の並ぶ路地散策。空港。港島に戻り按摩に寄り晩まで官邸で残務処理。帰宅するのにタクシーを待つてゐたが20分もタクシー現れずUberを呼ぶ。Uber Blackでトヨタエスティマ登場も驚いたが若い運転手に土曜晩で混雑する市街避ける迂回ルート指示したのにわざわざ銅鑼湾に入るルートを取り慌てゝ止め方向転換させるが、そんな時間も課金されてゐると思ふと面白くない。さらに指示したルート全く理解できずただただスマフォの粗末なカーナビ頼りで情けないかぎり。晩に雑煮。

なぜ民主党が強いのか。小ブッシュ以降もうクリントン亭主から311で男を上げた小ブッシュを挟んだが小浜馬樂でクリントン女房となれば三代続き民主党が強すぎる、「テロと戦ふ」時代に。今更、民主党=リベラルではあるまい。本来はEstablishment=共和党だつたのが新自由主義リーマンショック以降のリセッションで民主党に新興の企業やその経営者とのコネクションができたから、なのだらう。このまゝ民主党選出の大統領が彼らの権益を擁護してくれゝば支持続けるし少しでも対抗するやうなことがあれば共和党に乗り換へるだけ、で永遠と彼らの権益と富が保証される。The Economist誌も、それなのに(そんなこと承知の上か、読者層の多くはエスタブリッシュメントなのだから)米国の民主主義のためにクリントン女房に投票と呼びかける(The Economist “America’s best hope” こちら)。