富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2016-11-03

農暦十月初四。快晴。少し秋めくが気温は昼には摂氏28度。それでも湿度が低いから心地よい。朝から大きなイベントあり午後は自分の役目多し。辟易としつゝ午後遅くほんの少しの時間独りになれてFCCに逃げ込みラウンジでホッとショコラ啜る。晩は晩で湾仔の六國酒店粤軒で九卓の大宴会あり。懐かしい面々が集い旧交温め昔のヤバい話、醜聞を思ひ出語り。二次会で有志が銅鑼湾のバーSにをり追ひかけGlenburgieの1966年を開栓。半世紀モノのモルトを賞味。半世紀モノでも己れの齢より若いといふ哀しさ。
毎日新聞(論点)が小学校英語正式教科について。

中学受験から英語が必要になれば、富裕層は今まで以上に子供に実践的な英語を身に着けさせようとする。小学校からの語学留学や、英語圏の学校に通わせるため家族で欧米やマレーシアに引っ越す「教育移住」もはやるだろう。1990年代後半に国際通貨基金IMF)の管理下に置かれて半ば強制的にグローバル化された韓国が実際にそうなっている。
英語である程度会話できる子が有力大学に入りやすくなれば、小中高はすべて海外の学校に通って大学受験前に戻ってくる富裕層も出てくるだろう。近い将来、そんなキャリアを積んだ人が日本社会のエリートのかなりの割合を占めるようになるのではないか。普通の人が日常生活の感覚で国を論じて動かすのが民主主義なのに、エリートと言語が異なれば庶民の感覚は届かなくなる。一般の日本人の常識とかけ離れたところで政治が行われるようになる。
英語化の流れは「日本語や日本文化よりも、英語と英語文化の方が優れている」というメッセージを子供に伝え続けることにもなる。子供は英語を話せない大人世代をばかにするようになり、経済的な分断だけでなく、世代間の分断にもつながりかねない。

……と施光恒(九州大准教授)。ここまで悲劇的なのか、子どもに英語を教えることが。香港やマレーシア、シンガポールの感覚ではとてもここまでの悲劇は想像できないのだが。逆に賛成派の専門家のコメントも教員の養成とか外国語に馴染むといつたレベルで、これではまだまだ暗夜行路なのも事実。