富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

十月で初めての黒色豪雨警報

fookpaktsuen2016-10-19

農暦九月十九日。昼から雨が強まり、あれよあれよといふ間に豪雨警報は黄から紅、そして黒となり夕方の二時間に150mm超へる大雨。各地で浸水。長靴に雨衣の完ぺきな装束で官邸を出たら雨は小止み。十月で黒色の豪雨警報発令は観測史上初の宜。陋宅前のロータリーも浸水したさうでマンション入り口に土嚢積まれてゐるのは初めて見た。
▼自民総裁任期延長。「3期9年」軸に調整ださうだが「もう任期は「無期限」にして晋三を永久首相に任命、ご崩御まで総裁してもらへばどうか。
天皇生前退位につき自民党は「通常国会に法案」来年提出成立めざすさうな。「公務負担軽減のための法案」と云うが憲法に定められた国事以外は天皇が善意も含め「勝手にやつてゐる」ことで、それを「軽減法案」とすることじたい聖上の思召しに対する「意図的な解釈の逸脱」と言へるだらう。天皇生前退位につき有識者会議初会合に「全面的に協力」と宮内庁次長がコメントといふのも 、この人が官邸の危機管理監で宮内庁に遣られた人だと思ふと笑はされる。政府主導の有識者会議に協力しないわけがあるまいに。
朝日新聞(時事小言)反グローバリズムにつき「経済停滞が生む悪循環」と藤原帰一こちら)。

私は保護貿易が合理的な政策であるとは思わない。すでにEU離脱の決まったイギリスがポンドの下落に悩まされていることに見られるようにアメリカやイギリスが市場や貿易の規制に走るなら世界貿易は勿論、アメリカやイギリスの経済も打撃を受けるだろう。トランプ氏を支持するアメリカ国民は、自分の首を絞めていると評するほかはない。
だが、トランプ氏が落選したとしてもグローバリズムに反対する声は残る。経済停滞のもとで左派と右派を横断して反グローバリズムが広がり、それがさらに経済の停滞を拡大する。そのような悪循環が、今、始まろうとしている。

……経済は停滞してはいけないのかしら。