富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

聖上退位の思し召とは

fookpaktsuen2016-07-13

農暦六月十日。昏刻に大圍で少し時間あり啤酒でも一杯ひっかけるか、とThe Railway Tavernに寄つたら已に廃業。今から四半世紀前の思ひ出。
中共の南洋佔領についてフィリピンの起こしたハーグでの国際仲裁裁判。中共の利権認めぬ判断に日本も真っ当な判断とするが、そもそも「南シナ海」と呼んでゐるのだから。領土問題になると尖閣でもやたら一方的に中国の利権主張する信報だが今日の社説「南海仲裁製造更多麻煩」で述べるのは

裁決結果之所以不讓人感到意外,原因有三。首先,中國堅決不參與仲裁,全案由菲律賓單方面提出,誰的贏面較高已是昭然若揭。其次,仲裁案的幕後玩家是美國,藉此遏制在島礁又建機場又建醫院的中國。再者,仲裁小組由國際海洋法法庭庭長日籍法官柳井俊二籌組,柳井俊二曾任日本駐美大使,亦是首相安倍晉三發起的「修改集團自衞權憲法解釋委員會」委員長,乃日本右翼鷹派代表人物。在種種不利的客觀環境裏頭,中國聲稱「自古以來」擁有南海諸島主權,根據的僅僅是含糊不清的九段線(不連貫的虛線,本來是十一段線,中共建政之後為了向越南示好而刪減兩條),實在很難產生足夠的說服力。

と、フィリピンの一方的な提訴で仲裁にもならず、米国の覇権、そして日本で晋三の集団的自衛権に深く関はつた「右翼タカ派の代表的人物」である柳生俊二が率ゐる国際海洋法の法廷は中国に最初から不利な偏向、と。なるほどね。
▼お上が退位の意向お示しとNHKなど報ず。それもNHKの報道(こちら)があまりに聖上のご心境汲んだが如し。宮内庁では晩に次長が「報道されたような事実は一切ない」と打ち消しに躍起。この二百年では稀なる譲位だが上皇となり国家の象徴としての天皇の地位外れることで「フリーのお言葉」の機会増すことを恐れる勢力もありやなしや。晋三が易々とこれを認めるに能はぬことは明らか。参院選終はり戦後の革新政党たる自民党安泰の直後にこの報道は意味深。これで浩宮が襲へば皇子に男子なければ「皇太子の不在」となり秋篠宮の心中如何に。そこまで先のこと見据ゑての聖上の譲位思し召なのではないかしら。いずれにせよ久が原T君のいふ通り、先の敗戦時に近衛の先帝へ進言の故事に倣ひ「御室・仁和寺ご入室の上ご出家ご遁世あらば国家神道復古勢力を完膚なきまでに掣肘できようもの……」だつたわけで今回の譲位発言で今上さまは明らかに先帝を凌駕し給はれたのでは。