富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2016-07-12

農暦六月初九。早晩に銅羅湾で散髪して帰宅。銅羅湾といへば華々しく大型のスポーツジムが賑はつてゐたものだが大手のCalifornia Fitnessが倒産。数年分先払ひで割安と会員料金支払はせるシステムで、この倒産で返金も期待できず泣き寝入りの利用者少なからず。10万人の会員でHK$10億の被害あり、と。アタシもこのジムを十数年利用してゐたが何年前だかに会員権切れる頃に陋宅近くのジムは利用者も少なく賃貸の次の更新はせず閉鎖らしいといふ風評聞き更新しなかつたのが幸ひ。もう一つのジムは十年も前に永久会員になつてゐて会費も払はず利用できてゐるのでリスクなし。
▼香港の汚職摘発専門にする政府独立期間のICAC(廉政公署)で実働的な摘発部署のトップである署理執行處首長(李寶蘭)がICACのトップ(白韞六)による異動=事実上の更迭辞令を受け辞職。李寶蘭は行政長官梁振英が豪州企業から受けたといふHK$50mの業務委託費に関する調査担当しており、それに関しての上からの圧力ではないか、といふ噂。ICACは一切の政治権力から独立が建前だが、それも崩されるか。
参院選での比例代表政党別得票数より。得票数のうち政党名でが一番多いのが共産党の93.07%で個人名は公明党の48.74%といふ結果。創価学会の会員数は知る由もないが、ほぼ会員+家族票に等しいのであらう757万票集めた公明党がいかに組織票で票の分散まで徹底してゐるか。それに対して共産党は602万票の共産党は人より党なのか、党員数が30万人余なのだから、どれだけ党外の支持者が多く勝手に共産党に一票を投じたか、といふことか。
▼安倍政権で憲法論議はどこまで進むか?といふ問ひ(日経、こちら)に御厨貴曰く

憲法審査会で一応、議論は始めると思う。でもそれは延々と続くだろう。やってみると改憲について、いかに自分たちが何も知らなかったか自覚する。だから何をどうしていいか、国民もわからない。
自民党憲法草案をよく読むと本当にミゼラブルだ。本気で改憲する気がないからそういうものが出てくる。安倍さんは一体だれを後継者にしようとしているか。それを見ないと、改憲をどこまでやる気かはわからない。
安倍さん自身は、自分はマイノリティーだと思っている。マジョリティーは後からついてくればいいと。自民党の多くの議員は「改憲なんてやっかいな問題を持ち込んでくれるな」と考えている。安倍さんは自分たちが引っ張っていくという発想だ。

まったく、本当にどうにか「できない」方向に持つていかないと。