富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2016-07-04

農暦六月朔日。気温は摂氏30度超へでも先週のやうな酷暑に非ず。降ったかと思へば晴れて。さういへば、この6月は観測至上2番目の酷暑だつた由。平均気温が摂氏29.4度。これより暑い6月があつたのか、と驚くが、それが昨年の29.7度だと聞くと、そんな暑かつたか、と。
朝日新聞の社説「香港の自由 一国二制度が危うい」(こちら)。「長期にわたり街路を占拠した「雨傘運動」は香港史に画期をもたらした」は曖昧すぎ。運動の失策は否定できずマイナス効果も大。そして最後は「大切なのは日本を含む他国から香港と中国の市民社会に関心を寄せることだ、保障されるべき人権に国境はない」と結ぶ。海外のことを社説で書くと最後はいつも「注視していきたい」の、これ。大切なのは中国からは「国政への干渉」と言はれても人権弾圧改善等に向け各国も共同歩調をとることでせうに、それが中国に対しては出来ないのが事実。
▼政府の打ち出の小槌になり下がった日銀に「国債購入減らせ」とBNPバリバ証券チーフエコノミストの河野龍太郎氏(東京新聞)。

  • 英国ショックに政府は10兆円超の追加財政検討するが日本の低成長は潜在成長率が0まで低下しているため。追加財政取り沙汰は財政規律が大幅に緩んでいるからで日銀の金融緩和の副作用。
  • 金融緩和のため日銀が毎年80兆円も国債買い増しで政府は国債発行=借金増に抵抗感喪失。財政悪化すれば国債金利上がるが日銀が買い手のため金利上がらず警報も鳴らず。歳出に比べ税収全く不足でも日銀が政府の借金肩代わりで公共事業等の財政支出。無制限な国債の発行。2020年には国債残高の7割を日銀買い占めの事態に。
  • かりに将来、物価が上がりインフレになれば日銀は物価抑制のため保有国債売却で出回るカネの吸収迫られるが国債は価格急落。政府は国債金利上昇で財政破綻の恐れ。

誰にでもわかること。日銀資金提供400兆円超へに日経ですら緩和効果に懐疑。それでも「決してアベノミクスは失敗していない!でも道半ばだ」と晋三。あの世に逝つても、さう言つてろよ、まったく。