富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

今夏の参議院選挙に対する生長の家の方針(生長の家)

fookpaktsuen2016-06-10

農暦五月初六。晴れてゐると思ふと驟雨、の不安定な天気。南洋のスコールほどスカッとしたものではない。晩に自宅で石班(ガルーパ)を蒸して食す。
生長の家といへば私にとつて小学生の頃から右翼宗教団体で自民党の支持母体だつたが谷口家で雅春を襲つた清超のときにエコロジー、「国際平和信仰運動」提唱し政治的方針の変更で日本政府による大東亜戦争の反省や戦争責任問題追及、女系・女性天皇の容認など打ち出し、三代目の雅宣の御代となると民主党や2014年の都知事選での宇都宮健児候補の支持、憲法9条擁護とリベラル路線。これに反発した信者が離脱、日本会議などに繋がってゆくが、いずれにせよ公明党自民党の汗かき団体に陥るなか新しい「平和の党」か。その生長の家が「今夏の参議院選挙に対する生長の家の方針」発表(こちら)。

来る7月の参議院選挙を目前に控え、当教団は、安倍晋三首相の政治姿勢に対して明確な「反対」の意思を表明するために、「与党とその候補者を支持しない」ことを6月8日、本部の方針として決定し、全国の会員・信徒に周知することにしました。その理由は、安倍政権は民主政治の根幹をなす立憲主義を軽視し、福島第一原発事故の惨禍を省みずに原発再稼働を強行し、海外に向かっては緊張を高め、原発の技術輸出に注力するなど、私たちの信仰や信念と相容れない政策や政治運営を行ってきたからです。

朝日新聞夕刊の連載(人生の贈りもの)で樋口陽一先生の10回(こちら)が終了。本来かういふ「顔売り」的なノリに与しないのが陽一先生のテイストなのだらう、が安倍政権になつてからの非立憲的な動きに先生はもはや自分を売つてでも平和、立憲主義擁護に動かねば、での半生記語りだつたのだらう。

かつての学生運動は「粉砕」「解体」を掲げた。だが今、目の前の(国会前のSEALDsの)若者たちは「守れ」「壊さないで」と叫んでいる。戦後日本が作ってきた有形無形の価値を守る。守るためのメンテナンスを怠ってはいけない……。いまこの場にいる人間こそ本来の「保守」なのだと感じた。

▼若狭の給食センターで食中毒対策で調理師らに勤務時間中の排便禁止の措置(毎日新聞こちら)。北朝鮮ですら「200日戦闘」期間中でもウンコくらいさせてくれるだろ。無意味なのだが偏狂的にシリアスになり滑稽通り越し悲劇となる日本社会。