富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2016-06-06

農暦五月初二。この「はてな」で日記を書き出して3,003日なのださうな。一日も書き洩らしなし(のはず)で我ながらまるで大峯千日回峰行の如し。6月6日に雨ざあざあ降ってきて……で大雨。夕方には快晴。端午節にはちと早いが粽をいたゞく。洗面所でラジオと時計かはりに使つてゐたiPhone4Gsが、遉がに壊れた。といつてもiOSは矍鑠としたもので液晶が逝かれただけで引退。iPhone5を後続にする。片山杜秀『未完のファシズム』少し読む。
▼晋三はアベノミクスでGDP600兆円目指すと嘯くが企業の内部留保は360兆円と過去最高(昨日の毎日新聞)で従業員給与は横ばいのまゝ。明らかにアベノミクスは失敗なのに民草は晋三の消費増税延期評価が56%(朝日新聞)。晋三の説明には納得できないが(58%)それでも日本の財政破綻は先のことで南海トラフ地震のリスクと同じなのか、消費税の2%アップ延期に安堵=晋三の判断を支持とは。なぜ自分たちが消費増税求められるのか、2%増税に安堵せねばならぬほど所得格差があるのか……を中3くらゐの思考力で考へてみれば当然のやうに晋三支持など出来ぬはずなのだが。その晋三動静(6月5日)だが午前は富ケ谷の自宅で休養のあと午後13:06にカレッタ汐留のカレッタスタジオで衆院選挙用のポスター、CM撮影。木村太郎自民党広報本部長同席。これが17:02まで4時間で一旦、自宅に戻り渋谷の焼肉屋で秘書官らと食事。それにしても撮影時間、長くね? 最近、六本木のNAGOMIスパ&フィットネスに行く時間もなくスタジオで「あれ」なのかしら。焼肉もよく行かれるのは焼肉=スタミナ=胃腸も快調……のアッピールか。
朝日新聞夕刊(人生の贈り物)で連載中の樋口陽一先生の半生記、今日の第6話(こちら)でやつと聞きたい域に入つたやうな。東北大から東大に移ることになつたとき「東京の猥雑な空気に出て行ったら危ない」と言ったのが後の最高裁判事藤田宙靖氏だといふのが何とも。陽一先生が「発言するメディアは極力限定」「市民運動への関わりは可能な限り控えめにし知恵を貸すのみにする」といふ姿勢が上京の際に自分を律するためのルールだつたそう(些か後付けのきらいあり?)。清宮四郎は憲法を学ぶ者は「スケベ根性出すな」つまり「権力との距離を測り誤ったらお終い」と言つていたといふ。陽一先生の育てた若い世代は助平どころか仕事=学問的セックスアピール発散のやうな者がゐる、といふのが何人か顔が浮かぶから可笑しい。*画像は陽一先生が1975年に『近代立憲主義と現代国家』で学士院賞受賞、その賞金を旅費に充て清宮先生半世紀ぶりの渡欧に誘はれたときに維納のケルゼン研究所前にてださう。