富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2016-05-11

農暦四月初五。爽やかな日。久々に窓を開け放ちそよ風を愉しむ。
▼日経のフォーラムに参加の香港政府の財政官・ジョン曽俊華曰く

香港はアジアの中心に位置し、アジアの長期的な台頭から利益を得るポジションにある。一部格付け会社中国経済の減速で香港経済も厳しい影響を受けると予測するが、私はそうは思わない。中国の経済成長が投資主導から消費主導に移行し、人民元の国際化など金融改革を続けるなら、世界最大のオフショア(本土外)人民元センターである香港は引き続き恩恵を受けるだろう。

……って香港は地の利と中国あつての利ざや稼ぎ以外にないのか。だがこれが現実か。
大江健三郎が語る加藤周一の言葉として天皇制について。これは加藤周一の『言葉と戦車を見すえて』より「天皇制を論ず」の一節。

天皇制は何故やめなければいけないか。(略)戦争の原因であつたし、やめなければ、又戦争の原因となるかもしれないからである。(略)問題は天皇制であつて、天皇ではない。

問題は天皇を担ぐことで余りに理不尽な勝手をしてしまふ皇民の怖さ。國體などといふ幻想。國體さへ維持できれば、の発想が強いから加藤周一天皇制廃止といふ。だが日本で共和制ができるのか、に更に臆病な私。