富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

Champions Mileはモーリス完勝

fookpaktsuen2016-05-01

農暦三月廿五日。労働節。官邸で書類整理。先週のQE II Cupに続き沙田競馬場では国際G1のChampions Mileで安田記念と昨年12月の香港マイル優勝の日本馬モーリスが圧倒的強さの2馬身差で優勝。G3のChairman’s Sprint Prizeは豪州馬のChautauquaが最後尾で第4コーナー曲がり大外から最後1ハロンで追い上げ鼻差でLucky Bubblesを刺して優勝。いずれも1番人気で手堅く私も勝ち。金鐘行きのミニバスに乗ると「湾仔止まりだよ」と運転手。金鐘が雨傘運動で選挙された時に出来た途中折り返し。今日はメーデーのデモゆゑ。早晩に六國酒店の粤軒。目黒からO夫妻来港で家人も来て会食。O夫妻約束の時間より少し早く食肆に着けばスタッフが気をきかして携帯に電話くれる。L総支配人は私の顔を見るなり「いやー、強すぎる」とモーリス絶賛。あの馬ならモレイラ騎乗せぬとも(肥満体の)自分でも馬がいゝから勝てる、自分が騎乗ならオッズが下がるから更にオイシイ……と軽口。昨日の春の天皇賞キタサンブラックがスタートからハナで走り続け(武騎手のこれは昨年12月の香港国際でのエイシンヒカリ彷彿だが)最後100mでカレンミロティックに先頭譲り、それでも差し返しで鼻差の優勝。お見事。有馬記念では馬券買つたが3着で今回の天皇賞は見逃し。香港に来ないかしらサブちゃんと一緒に。
▼いつも自民党にべったりの日経にしてはぎりぎりで日経の了見を見せる自民党改憲草案について(1日朝刊)。この記事、憲法前文について自民党草案は「国民の権利に重点を置く現行憲法に比べ、国のあり方や国家像を全面に出した」と書くが、そも/\「自民党の」考へる国のあり方や国家像といふものぢたいが偏つてゐるものである点こそ指摘するべきだらう。「代表的な批判は、国民が国家統治の最高位にある「国民主権」を後退させるというのだ」とか「天皇を元首と見なすのは国民主権を弱める恐れがあるとの批判がある」「日の丸、君が代の尊重義務は思想、良心の自由を侵害しかねないとの意面も出ている」……と結局どこか主張が婉曲、伝聞で済ますところが、何ともまぁ。で、この特集記事の下の広告が日赤で「人がいま、試されている」

たとえ大きな困難が行く手をはばんでも、何度でも立ち上がる底力が、人間にはある、人間はけしてひとりじゃない。手をとり合って生きているからこそ強くなれるのだと、私たちは信じています。

……って自民党改憲へのエールか、護憲のアッピールかw
▼安倍政権で改憲に反対が56.5%(賛成は33.4%)共同通信世論調査アベノミクスで格差広がつたと思ふ人は57%(さう思はない34.6%)。国民の半数以上が晋三の改憲反対でアベノミクスも懐疑的、晋三盲従は国民の⅓なのだが、それでも内閣支持率は48.3%で横ばい……。
▼数字を追ってみた。米国に押し売りされたオスプレイの購入費は3,600億円。低所得高齢者への一人三万円のばらまきも同額だ。一方、三年前の試算で保育園など幼児教育の無償化に必要なのは8,200億円。前の二つをやめて、もう一息で実現できる。貧困はやはり人災である。(田原牧)