富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

フジヤマケンザン逝去

fookpaktsuen2016-04-19

農暦三月十三日。穀雨。気温は摂氏20度と4月下旬だと思ふと寒い日が続く。アタシが香港でiPhoneで日本のNHKRadikoで民放のラジオ聞いてゐる、と知つた「若い人に」←強調「どうやって聞けるんですか」と驚かれてプチ自慢。安定したVPNが必要なのは当然だがRadikoはアプリのダウンロードじたいiPhoneの場合、日本のApple IDと日本発行のクレジットカードがないとダメだし確かに少しややこしい鴨。ちなみに今日のNHKのラジオ第1は熊本放送局からの放送をダイレクトでネット中継している。
▼ハワイに滞在中のB氏からフジヤマケンザン逝去と知らせあり。28歳の長寿。1995年にフジヤマケンザン香港カップ優勝。日本馬として36年ぶりの国外重賞制覇。当時アタシはまだ競馬しておらず新聞で「へぇ」程度だったが数年後に競馬を始め、ネットでフジヤマケンザンから香港競馬に嵌つたDazhao氏の香港賽馬中心を知り、地元では上述のB氏らと水曜晩はハッピーヴァレイの競馬場で楽しい夜を過ごし、ちょうど原居民やオリエンタルエクスプレス、告魯夫(ヨハンクライフ)など名馬が活躍していた頃で、故・月本裕さんからの紹介で今も香港に競馬で来られる本当に素晴らしい友人たちと出会ふことになり……さう考えるとフジヤマケンザン香港カップを取らなかつたら……と思ふと本当にフジヤマケンザンには感謝。
▼台湾の映画《他們在島嶼上寫作》のうち劉以鬯と白先勇のドキュメンタリーご覧になつた劉健威先生の感想(信報)より。

劉以鬯和白先勇都是活在同一時代的人,那個年代在今天來說既遠亦邇,但那份文化承傳和承擔的情懷恐怕不是今天的年輕人能理解――尤其是白先勇對中國文化的深刻認同,跟今天台灣和香港年輕一代「去中國化」分離傾向真的南轅北轍;政治的扭曲,對文化是最大的破壞;今天縱有像白先勇那樣有心的文化人,恐怕也難挽狂瀾於既倒――新一代背向中國文化,愈行愈遠。每個年代都有新的傷痛,大部分文化人都是屈原

▼国家緊急権について橋爪大三郎先生の見方(朝日新聞こちら)。

国家緊急権は主権者である国民が自分の生存や安全を守る権利に基く。その権利は自然権で法律よりも根源的。刑法の「正当防衛」や「緊急避難」は生命や安全を脅かされた個人が自分を守る権利を認めている。集団としての国民も緊急事態に見舞われた場合には政府に平時の法律には基づかなくても必要で適切な行動をとるように、授権するのだと考えられる。
国家緊急権は憲法の条文をはみ出しても憲法の精神に合致していると言える。憲法は主権者である国民から政府に宛てた授権の契約書。人間のつくった契約書なので緊急時になって不十分だったと分かることもある。そのとき契約書に書いてないからと国民の生命と安全を危険にさらしてよいか。政府が平時には絶対のものである憲法にあえて縛られず必要で適切な行動をとることは正しいと言える。
それでも国家緊急権の行使は正しいとしても憲法違反。そこで政府の行動がほんとうに「必要で適切」だったのか事後に検証することが大事。政府の責任者は憲法違反の政治責任をとって辞職する。そして国会に喚問されて国政調査権による検証に協力し場合によっては刑事責任を問われるべき。この決意と覚悟なしに国家緊急権を行使すべきではない。
ゆえに自民党改憲草案のように国家緊急権の条項を憲法に盛り込むのは不適切。ダムにあいた穴のように、憲法秩序を掘り崩してしまうことになる。

▼香港立法會の田北辰議員(新民黨)が香港独立といつた「本土派」の動きが寧ろ国家治安維持の香港特区法23条の立法化を促す結果になる、と苦言。尤も。これに対して「香港の良心」といはれるAnson陳方安生は(香港独立は別としても)本土派の若者らの主張する自決権≠独立ではないと擁護。どちらの意見にも理があるところが難しい。
▼ある程度、民主主義の機能する社会でないと推理小説は成立しない。(誰かの名言)
▼強い酒にはご注意を。飲むと徴税人に向かって発砲し、しかも的を外すことになる。(ロバートAハインライン

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