富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

台北三日目

fookpaktsuen2016-04-02

農暦二月廿五日。晴。家人は九份の更に奥にある金瓜石探訪にお出かけ。私は午前中は吉林街から中山北路を抜け捷運の雙蓮の方へ。上揚唱片。台北では老舗のレコード屋でクラシック、ジャズの充実は大したものだがCDの売れぬ時代につらいところ。田園都市風格書店。書店の一つの新しい方向性として注目浴びる書店。明るい店内に陳列された本は選りすぐりといへばさうだが50点ほどかしら。地下にギャラリー。社長室は本人が日本で集めた、かなりいゝセンスの古書が並んでゐる。普通に考へたら経営的にはとてもやっていけないはずだが。午後は昨日に続き湯治。露天温泉で陽光に汗をかくばかり。旅館入り口の櫻花満開、まさに「開心」の気分。夕方、松山文創園區。戦前からの官営煙草工場跡地の再開発。見事に市民の娯楽の場に。誠品生活の松菸店は香港の誠品生活がいかに上辺だけか、と痛感させられるほど内容充実。台湾の建築関係の本など購入。此処へ行くのに捷運の国父記念館站から外に出るとTaipei Dome(台北大巨蛋)の建設現場。この開発のために公園の樹木伐採で、それへの抗議が今でも続いてゐる。忠孝復興站で家人と待ち合はせ食べ物屋並ぶ大安街抜け陸光小館。国府時代のノスタルジーで奇を衒つてゐるやうで料理も美味。復興南路から士林高商行きの路線バスに乗ると南京東路から松江路抜けホテル前(民権吉林)まで一本。



自民党の放送への圧力に対して「そもそも行政指導を受けないといけないような番組があるとは思わない」「国民はどんな報道に接しても自ら是非を判断できる知力がある、それでも支配者側が報道の自由を恐れるのは国民は愚か者という思想が前提にあるからではないか」と浅田次郎