富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

信報「投資者日記」曹仁超辭世

fookpaktsuen2016-02-26

正月十九日。曇。今週に入りまわりがごほごほ咳をしてゐたら遅ればせながら風邪の諸症状。マスクして過ごすと茶の一服が面倒になる。晩に銅鑼湾の居酒屋一番。I氏と打ち合わせ名目に飲む。市場から消えてゐる菊正宗が一升瓶であるのでボトル買ひでいたゞく。I氏が「良かったら銅鑼湾に来たので行きたい店がある」といふのでP卡拉?wと思つたら 「広島つけ麺ばくだん屋」でLockhart Rdの路面店から移転で場所もわからないといふ。なんだそれならバーSと同じビル、私も実は寄つてみたかつた、でバーSで軽く飲んでから「ばくだん屋」に。雑居ビルの11階で重たいドアのむかふからグラムロックとか流れてゐてはなか/\さすがのアタシも……だつたが、かういふ場所を‘cozy’といふのでせう。香りのよい薄めのハイボール飲みながら5倍の辛さのつけ麺。
▼信報の人気連載「投資者日記」で一世を風靡の曹仁超が辭世。享年六十八。若い頃に明報夕刊に投稿好きで当時、副編集長だつた林行止の知遇を得、投資事業も成功してゐたところ1973年に林行止が信報創刊で市場分析などの連載を始め数年後に信報に入り株主(5%)で取締役の一人に。その後「投資者日記」が人気となりミシンの投資も成功し安泰であつたが2006年に自らの信報の株を李嘉誠次男(李澤楷)に売却した頃から社主・林行止との関係ぎくしゃくし始め曹仁超が信報は自分が林行止夫妻と協働で創刊と発言した時は林夫妻の逆鱗に触れたが林行止にとつては信報の出版で無二の親友なのは確か。個人的に投資者日記は文雅なところなくあまり読まず。