正月初五。昨晩からの濃霧。今朝は視界０かといふほどの濃霧。日本のマイナンバー制度。国民総背番号制の時はあれほど国民の間でも疑問あつたのに
マイナンバーはいつのまにか施行。香港にだつて強制のHKIDあるぢゃない、と言はれるが香港には「住民票がない」ことで、どこの役所も住民の本当の居住地住所がわからないケースもある。だからHKIDだけが縛り。それに対して日本は住民票、更に社会保障制度や税務署まで管理できてゐる上に戸籍まであつて、そこに個人情報一元管理のマイナンバーなのだから息苦しいったらありゃしない。最悪。それでも海外在住で日本に住民票もないので関係ない、と済ませてゐた私。……で関係ないと思つてゐたが問題は日本の銀行。銀行がマイナンバー登録を口座所有者に求めておりマイナンバーがないと制限が生じる（みずほ銀行こちら）。海外在住だと深刻なのは海外送金の困難。マイナンバーがなくて海外送金がすでにできなくなつた！という事例もネットで目にして、早速、口座のあるみずほ銀行に問ひ合わせ。マイナンバー関連の照会はフリーダイヤル、海外から通じず他の部署通じて８分かけて担当に接触。質問すると「2018年までは問題ありません。「だから完全施行以降です、問題は！」と問ふと、結果、口座のある支店で「海外在住でマイナンバーの申請・登録ができない」といふことを確認しておけば大丈夫、とのこと。これで支店に行くと「？」の連続でわからないまゝ客の「おたくの銀行の相談窓口がそう言ってたんだから」信じて、の対応なのかしら。昼に日清カップヌードルの東南アジア風味・黒胡椒蟹味を頬張る。しっかり黒胡椒。日清食品の立派なところは「子どもや高齢者には胡椒が強すぎるのではないか？」なんてバカな憂慮がないこと。早晩に銅鑼湾の裏手に佇むBilibala Yakitori Barで食品Ｓ氏お勧めのサントリープレミアムモルツ黒生を二杯。確かに美味い。
▼自民党のイクメンだとか衆院議員宮崎某が不倫醜聞で議員辞職。自民党の衆院議員会長の溝手某がイケメン若手議員の不倫に「うらやましい」と発言して慌てて取り消すが宮崎といふ議員の名前すら知らぬ（衆院議員会長なのに）、（参院選の）宮崎選挙区と思った（選挙情勢で）「うらやましい人もいる」と弁明も迷走。議員の劣化は若手に限らず。それに比べると東証終値15,000円割れで株安円高に日銀の黒田総裁が晋三との無理心中に苦渋の表情のなか記者会見もニヒルな笑顔で記者の市場動静への観測尋ねられた財務相麻生漫画太郎の「そういうことを聞かれても自分の立場で答えるわけないんだから聞かないように」でピシャリと質問〆る天性の才。長谷部恭男先生が朝日新聞の「報道と人権」に関する鼎談（NHK出身の今井義典＆元最高裁判事・宮川光治、こちら）で政府のNHKに対する行政指導といふ名の介入に
政府は行政指導は可能との立場をとるが、仮にそうだとしても法的に可能な権限を目いっぱい使おうとする態度に危うさを感じる。引き出し可能な預金全部を引き出されると銀行が倒産するように行使可能な権限をすべて同時に行使すると政府は倒壊する。周囲と深刻な摩擦を引き起こすし社会からの批判を浴び自身の正当性を揺るがす。的確な理解の上で慎重に行動する。特に表現の自由にかかわる問題はそうすべきだ。
とさすが上手いこと仰る。「引き出し可能な預金全部を引き出されると銀行が倒産するように」の部分、黒田総裁は如何に。
