農暦十二月十三日。小雨。八日も香港離れてゐたので多忙極まりなし。
▼英国で10歳の小学生が作文で“terraced house”と書くべきところ“terrorist house”と書き間違へたら教員が怪訝に思ひ事もあらうに警察に通報。警察はこの児童の自宅や電脳の中まで捜索。狂気の世界。
▼辺見庸「敷かれたレールで現状維持願う風潮、見えぬ怒りの芯」(朝日新聞、こちら)。
戦争法(安保法)なんて、突然降ってわいたみたいに思われるけど、長い時間をかけて熟成されたものですよね。A級戦犯容疑の岸信介を祖父に持つ安倍(首相)は、昭和史をいわば身体に刻み込んだ右派政治家として育ってきたわけでしょ。良かれあしかれ、真剣さが違いますよ。死に物狂いでやってきたと言っていい。何というのか、気合の入り方が尋常じゃない。それに対して、野党には『死ぬ覚悟』なんかないですよ。これからもそうでしょう。だから、やすやすとすべてが通っていくに違いない。
と、指摘は正しい。ただ辺見庸はこれに続け「むっとされるかもしれないけれども、国会前のデモにしても『冗談じゃない、あんなもんかよ』という気がしますね」と反晋三に手厳しい。指摘する点はわからぬでもないがアタシは60年安保世代のこのルサンチマン的な「みんなダメだろ」も結局、何も生みやしない、と思へてならぬ。
@fookpaktsuen: 造假(李怡) - 李怡 URL