富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

香港地方街道指南2016年版

fookpaktsuen2016-01-11

農暦十二月初二。この時期には珍しい雨、本降り。香港地方街道指南2016年版、湾仔の商務印書館で見つけ、やつとのことで入手。例年、翌年版が12月中旬には出てゐたが年を越したのは初めて。香港の詳細地図、交通網、主要機関電話帳まで網羅の世界でも有数の精緻さ誇るハンディ版都市地図帳。かつては、これ無しには香港で生活できぬ必需品で営業などボロボロになつたコレを必携だつたがスマフォやGoogle Mapの普及で今では販売部数も落ちて新年度版の出版遅れると「もしや?」と気になるところ。アタシはこれの蒐集家。古い版との見比べだけでも楽しいのだが。
▼晋三が夏の参議院選挙について「自公だけではなく改憲を考えている前向きな責任感の強い人たちと3分の2を構成していきたい」と宣ふ。はっきりと「おおさか維新」と述べたが公明党の山口代表は同席したその場で「国会の数合わせだけでは済まない問題だ」と牽制。改憲=前向き=強い責任感といふ、わかりやすい勝手な思ひ込みは見事。護憲=後ろ向き=責任感がない……は、昨夏の安保法制であれだけ立憲主義が蹂躙され、この政権での改憲がいかに危険かと感じた国民が少なくない中で晋三のまるで挑戦状的発言。改憲は少なくても自民党の第1次草案や読売試案の頃は改憲賛成が反対を世論調査で上回つた時期もあつたが、今では世論は晋三改憲に怖さ感じてをり、そこに後ろ向きで「責任感がない」と言はれゝば余計な反発が生じるばかり。それを承知でか、それほど自信あるのか、やはりバカなのか、この自信だけは大したもの。