富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

銅鑼湾書店経営者の失踪

fookpaktsuen2015-12-31

農暦十一月廿一日。年末の残務処理で官邸にて昼に陋巷で評判の「10分どん兵衛」やつてみる。アピタで「きつね」売り切れで豚汁だったが。確かにうどんのコシは出るが日清食品が(洒落とはいへ)謝罪広告こちら)出し「劇的!」といふほどではない。晩遅く年越し蕎麦ならぬ、土鍋で炊き上がつた米飯を梅干しで頬張る。美味。少しワインの勉強しようと山本昭彦『読めば身につく!これが最後のワイン入門』(講談社)一読するが、さすがに私でもこの程度は知つてゐるの内容。新年迎へる前に寝てしまふ。

▼1月1日付でアーサー王・李國章が香港大学校務委員会主席に就任といふ12月31日発表予定の官報が昨晩遅くネット上で流布された出来事。官報入手の経路は?内部犯行説?黒客=ハッカー?と詮索されたが何のこっちゃない、官報扱ふ政府当局(物流服務署)の職員が2016年1月1日(午前0時か)に自動上網と設定すべきところ2015年1月1日と設定してゐたため、入力した時点でこの官報は公開モードになつてゐたものでトップニュースには出てゐないが或る網民が「李國章」だかで検索したところ、この特ダネ入手。何ともネット社会らしい話。
▼昨日ある本を探して立ち寄つた銅鑼灣書店。反中共本多く扱ふこの小さな本屋は関係者が次々と行方不明、今度は香港で出資者の一人が失踪だといふ(蘋果日報こちら)。真剣に香港も反中共はヤヴァくなつてゐる様子。昨日はこの書店で大陸かららしき客が六、七冊「中共」本爆買ひだが何だか要領得ず二人の店員と普通话⇄広東語でやりとり。もう一人ふらりと入つて来た客は、どう見ても本を探してゐるでもなく彼らのやりとり眺める視線が「私服の公安」で中共側なのか香港の警察が警戒で張つてゐるのか、いずれにせよ変な雰囲気。それが関係者行方不明続きで今日は既に閉店だといふ(1月1日の蘋果日報にも「股東疑遭公安在港擄走 先後5人失蹤」続報(こちら)あり)。

読めば身につく! これが最後のワイン入門

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